4月13日、阪神競馬場で行われた牝馬クラシック初戦の桜花賞（G1・芝1600m）は、J.モレイラ騎乗のエンブロイダリーが力強い差し切りを決めた。直線では2歳女王アルマヴェローチェとの一騎打ちとなったが、力で退けて世代の頂点に立った。桜花賞…
4月13日、阪神競馬場で行われた牝馬クラシック初戦の桜花賞（G1・芝1600m）は、J.モレイラ騎乗のエンブロイダリーが力強い差し切りを決めた。直線では2歳女王アルマヴェローチェとの一騎打ちとなったが、力で退けて世代の頂点に立った。
桜花賞、レース後ジョッキーコメント
1着 エンブロイダリー
J.モレイラ騎手
「また日本でG1を勝つことが出来て最高です。温かいファンの皆さんの前で勝利することが出来て嬉しいです。今日は雨と馬場の水分が多く実際走るまでは自信がなかったのですが、タフな馬場もこなしてくれて嬉しかったです。手応えが凄くよかったのですが、強い馬が多くて、（直線では）スペースが出来るかなと待っていました。瞬発力が素晴らしかったので、この馬場が合っているかと思うくらいの能力でしたね。特別な3歳牝馬になると思います。三冠を狙える馬ですし、（オークスでは）今日のポテンシャルを出せれば良い勝負が出来ると思います。皆さん、ありがとうございました」
2着 アルマヴェローチェ
岩田望来騎手
「良い形の競馬は出来ました。ポジションも理想通りであとは結果だけでした。自分の馬も伸びていましたが、相手も伸びていました」
3着 リンクスティップ
M.デムーロ騎手
「スタートで外からぶつけられて後ろからになりました。この馬場に慣れるのに時間がかかりましたが、直線で外へ出してからは良い脚を使ってくれました」
4着 マピュース
田辺裕信騎手
「もう少しスタートは出て欲しかったのですが、ロスなくは運べました。外が伸びる馬場だと思いましたが、内の馬場も悪くないと思い、迷わず内へ行きました。上位は強かったのですが、この馬の成長にも驚きました」
戸崎「若さ見せていた」
5着 エリカエクスプレス
戸崎圭太騎手
「出たら行く形は頭に入れていました。前走より折り合いも良かったのですが、4コーナーで若さを見せていました。もう少しペースを落ち着けられれば良かったです」
14着 ウォーターガーベラ
武豊騎手
「3コーナーで大きな不利があり、それが痛かったです」
レース結果、詳細は下記のとおり。
4月13日、阪神11Rで行われた第85回桜花賞（3歳オープン・牝・G1・芝1600m・1着賞金＝1億4000万円）は、J.モレイラ騎乗の3番人気、エンブロイダリー（牝3・美浦・森一誠）が勝利した。クビ差の2着に2番人気のアルマヴェローチェ（牝3・栗東・上村洋行）、3着に4番人気のリンクスティップ（牝3・栗東・西村真幸）が入った。勝ちタイムは1:33.1（稍重）。
1番人気で戸崎圭太騎乗、エリカエクスプレス（牝3・栗東・杉山晴紀）は、5着敗退。
アドマイヤマーズ産駒
J.モレイラ騎乗の3番人気、エンブロイダリーが鮮やかな差し切りを決めて桜の女王に輝いた。スタートから押していき中団の位置へ。道中は馬群の中で虎視眈々と末脚を温存して直線へ。馬群を縫うようにスルスルと抜け出していき、上手くさばいて外へ持ち出されていくと、そのまま力強く坂を駆け上がった。最後は2歳女王アルマヴェローチェが迫ったが力で退けた。また、森一誠厩舎は初G1出走でいきなりのG1制覇。殊勲のモレイラ騎手は「素晴らしい牝馬です。どんなジョッキーでも乗りたい馬になると思う」とエンブロイダリーの能力を称賛していた。
◇桜花賞とは
三歳牝馬の精鋭が集う世代最強牝馬決定戦。牝馬三冠レースと呼ばれる「桜花賞・オークス・秋華賞」の第1戦にあたり、今後のクラシック路線を占う重要な一戦で、スピードと瞬発力が問われる舞台。若きスター候補たちが、その才能と素質をぶつけ合う。
エンブロイダリー 6戦4勝
（牝3・美浦・森一誠）
父：アドマイヤマーズ
母：ロッテンマイヤー
母父：クロフネ
馬主：シルクレーシング
生産者：ノーザンファーム
【全着順】
1着 エンブロイダリー J.モレイラ
2着 アルマヴェローチェ 岩田望来
3着 リンクスティップ M.デムーロ
4着 マピュース 田辺裕信
5着 エリカエクスプレス 戸崎圭太
6着 チェルビアット 北村友一
7着 プリムツァール 津村明秀
8着 ヴーレヴー 浜中俊
9着 ブラウンラチェット 横山武史
10着 ショウナンザナドゥ 池添謙一
11着 ビップデイジー 幸英明
12着 ボンヌソワレ 川田将雅
13着 ナムラクララ 藤岡佑介
14着 ウォーターガーベラ 武豊
15着 クリノメイ 酒井学
16着 ダンツエラン 団野大成
17着 ミストレス 坂井瑠星
18着 トワイライトシティ 松山弘平
