▽練習試合 札幌2-0札幌大(13日・宮の沢白い恋人サッカー場) J2北海道コンサドーレ札幌MF深井一希(30)が、実戦復帰へ一歩を踏み出した。13日、宮の沢での札幌大との練習試合で45分間、プレーした。今季開幕前の2月8日に行われたJ3北…

▽練習試合 札幌2-0札幌大(13日・宮の沢白い恋人サッカー場)

 J2北海道コンサドーレ札幌MF深井一希(30)が、実戦復帰へ一歩を踏み出した。13日、宮の沢での札幌大との練習試合で45分間、プレーした。今季開幕前の2月8日に行われたJ3北九州戦以来、約2か月ぶりの対外試合に「いいプレーも良くないところもあったけど、無事に終えられたのは良かった」と明るい表情で振り返った。

 過去5度手術している膝痛からの復活を目指していた2月15日、右太もも裏を肉離れ。別メニュー期間を経て、3月24日にはゲーム形式の練習に参加できるまでに復調。この日、待望の練習試合出場を果たした。「だいぶ上がってきてるかと思います」と状態の向上を実感した上で「試合後のリバウンドを見ながらにはなるが、自分としてはチームを助けられるように努力するだけ」と今季公式戦初出場を視野に入れていく。

 チームは3勝6敗の17位と流れに乗れずにいる。深井は「みんなやろうとはしているが、なかなかそれがプレーに反映されていない。正直、僕も見ていてふがいないなと感じる試合はあった」と口にする。仲間の奮闘は理解しつつ、足りないと感じている部分は自らがピッチで補いにいく。「チーム全体としてぬるい部分がまだまだあるんじゃないかと。そこは練習から厳しくやっていきたい」。この日もボランチの位置に入り、長短のパスを交えてリズムをつくり、大声で指示を出し続けた。数々の苦難を乗り越えてきた不屈の男が、巻き返しへ、刺激を与える存在となる。

(砂田 秀人)