◆明治安田 J1リーグ▽第10節 町田0―2浦和(13日・国立) 2試合が行われ、浦和は町田に2―0と勝利して今季アウェー初勝利を挙げた。1トップで起用されたFW松尾佑介(27)がカウンターから今季初ゴールを挙げ、スコルジャ監督(53)の狙…
◆明治安田 J1リーグ▽第10節 町田0―2浦和(13日・国立)
2試合が行われ、浦和は町田に2―0と勝利して今季アウェー初勝利を挙げた。1トップで起用されたFW松尾佑介(27)がカウンターから今季初ゴールを挙げ、スコルジャ監督(53)の狙い通りの勝利となった。町田は勝利すれば首位再浮上だったが、7位に後退した。新潟はホームで横浜FCに0―0と引き分け、勝ち点1を積み上げて得失点差で最下位を脱出。名古屋が最下位に転落した。
浦和が狙い通りの高速カウンターで、町田を上回った。前半15分にCKから先制点を奪い、迎えた同38分。元日本代表GK西川の低く正確なフィードをMF渡辺がワンタッチでつなぎ、FW松尾へ。本来は左ウイングが本職だが、今季初めて1トップで起用された27歳が「僕が1トップとして起用されている意味」と、自慢のスピードを生かして町田DFを振り切り、貴重な追加点を奪った。
今季ホームでは3試合中2勝を挙げていたが、アウェーで勝てないことが低迷の原因に。ここまで1トップを務めてきたFWチアゴサンタナがコンディション不良でベンチ外となり、戦い方に変化を加えたことが功を奏した。松尾について、スコルジャ監督は「彼(松尾は)すばらしいランナーであり、技術も持っているので、裏へのボールを増やした」と狙いを明かした。ここからのホーム5連戦に向け、松尾は「自信になる。勝利を重ねていけば、優勝争いも目指していける」と手応えを口にしていた。(金川 誉)
【町田】 ○…7戦ぶりの黒星で首位から7位に後退した。前半15分に課題としていた球際の強度を欠き、セットプレーから失点。同38分には相手の高速カウンターに沈んだ。浦和の個の能力を警戒していた黒田剛監督(54)は「注意していた通りの失点をそのまま与えてしまった。この試合全体を難しくしてしまった」と唇をかんだ。一方で、首位から8位まで勝ち点3差以内の状況にも言及し「もう1回顔を上げて切り替えたい」と前を向いた。