「レスリング・ジュニア・クイーンズカップ」(13日、東京武道館) 昨夏のパリ五輪レスリング女子53キロ級金メダルの藤波朱理(21)=日体大=が、1階級上げて57キロ級に初出場した。2試合とも10-0でテクニカルスペリオリティー勝ちし、優勝…
「レスリング・ジュニア・クイーンズカップ」(13日、東京武道館)
昨夏のパリ五輪レスリング女子53キロ級金メダルの藤波朱理(21)=日体大=が、1階級上げて57キロ級に初出場した。2試合とも10-0でテクニカルスペリオリティー勝ちし、優勝。中学2年時の2017年から続く、公式戦連勝記録を「141」に伸ばした。
完勝だった。減量苦から階級を変更。「スタンドで57キロ級を感じたかった」とあえてグラウンドに持ち込まず、バックを取って2点を加点し続けた。増量による体の重さはなく、むしろ動きのキレは増す。57キロ級でも相手を圧倒し「パワー、調整法を確かめるいい大会になった」とうなずいた。
この日の結果で、23歳以下の世界選手権(10月、セルビア)代表に内定。今季は年齢制限のない世界選手権(9月、クロアチア)と合わせて、二つの世界一を奪取する意向で、今後はその選考会となる明治杯全日本選抜選手権(6月、東京体育館)に照準を合わせていく。「パリ五輪は過去のこと。次の勝負は始まっている。自分を超えていく、進化していくことを考えていきたい」。五輪女王が新たなステージの1歩を踏み出した。