「明治安田J1、町田0-2浦和」(13日、国立競技場) 浦和が町田を2-0で破り、今季アウェー初白星で勝ち点13の10位に浮上した。前半にDFホイブラーテン(30)とMF松尾佑介(27)が得点した。町田は7試合ぶりの黒星で同17のまま。7…

 「明治安田J1、町田0-2浦和」(13日、国立競技場)

 浦和が町田を2-0で破り、今季アウェー初白星で勝ち点13の10位に浮上した。前半にDFホイブラーテン(30)とMF松尾佑介(27)が得点した。町田は7試合ぶりの黒星で同17のまま。7位に後退した。ともに今季初の連勝を狙った横浜FCと新潟は0-0で引き分けた。横浜FCは勝ち点11、新潟は同8となった。

 今季初の国立開催は、ホームのような声援を受けた赤い悪魔に敗れる結果に終わった。7試合ぶりの黒星で前節の首位から7位に急転落。それでも黒田監督は「一喜一憂することが一番良くない」と次節の神戸戦(20日、ノエスタ)へ切り替えを強調した。

 前半に警戒していたセットプレーと速攻から2失点。追いかける展開の中、課題が浮き彫りとなった。相手は“FW相馬封じ”を徹底。これまで9戦で2得点4アシストと町田の攻撃の核だった左サイドの相馬は「今日は完全に僕のところに2枚来ていた」と振り返るように終始数的不利を強いられた。その中でもチャンスは作ったが、左サイドが使えない状況で右サイドからの攻めを試みるも迫力不足が否めない前半だった。

 今後も他クラブが町田の強みを消しに来ることは必至。それだけに黒田監督は「前への推進力、仕掛けがほしかった」と後半開始から本来前線の選手であるFW藤尾を右ウイングバックで起用した。結果は伴わなかったが、長いシーズンを見据え新たな挑戦を試みた。

 「まだまだ始まったばかりですので、いろんなトライをしていきたい」。各クラブの対策が進んだ昨季終盤に勝ち点を積み重ねられなかった。その反省から、ボールをつなぐ戦術に取り組むなどチーム力の積み上げに余念がない。敗戦も糧にJ1初タイトルへの道を進んでいく。