◆第85回桜花賞・G1(4月13日、阪神競馬場・芝1600メートル、稍重) 牝馬クラシック第1戦の桜花賞は3歳馬18頭で争われ、3番人気のエンブロイダリー(美浦・森一誠厩舎、父アドマイヤマーズ)が桜の女王に輝いた。ジョアン・モレイラ騎手は新…

◆第85回桜花賞・G1(4月13日、阪神競馬場・芝1600メートル、稍重)

 牝馬クラシック第1戦の桜花賞は3歳馬18頭で争われ、3番人気のエンブロイダリー(美浦・森一誠厩舎、父アドマイヤマーズ)が桜の女王に輝いた。ジョアン・モレイラ騎手は新馬戦(2着)以来5戦ぶりの同馬騎乗で、7人目の桜花賞連覇を達成した。この結果を受けて、現役時代に中央&地方で通算4464勝を挙げている元騎手の安藤勝己氏(アンカツ)が13日のレース直後に自身のX(旧ツイッター)でレース分析を投稿した。

 勝ったエンブロイダリーに関して安藤氏は「馬場を心配しとったけど、今日の決着なら持ち時計がモノを言う。2着とのクビ差は進路の分で、大阪杯を教訓にさすがはモレイラ。あの操縦性なら距離も問題ない」と指摘。惜しくも2着に敗れたアルマヴェローチェには「G1馬の力見せた。人気馬の乗り方で負けて強し」とたたえた。また、発馬がひと息で後方から3着に入ったリンクスティップについては「距離が延びて真価を発揮しそう」と牝馬2冠目のオークスで期待が持てそうな見解だった。

 キャリア2戦で1番人気に支持されたエリカエクスプレスについても言及。「ロケットスタートから、あれでも道中持つところあった。4角で2回物見して、馬の気持ちが切れてもうた感じ」と振り返りながら、「キャリアの分の敗戦で、やっぱり能力は感じたけどな。馬場を思えば速い決着になったのはこの馬のラップ。現状の気性を思えば次はオークスよりNHKマイルCのが堅いかも」と次走のレース選択についても触れた。