◆第85回桜花賞・G1(4月13日、阪神競馬場・芝1600メートル、稍重) 牝馬クラシックの第1戦は3歳馬18頭で争われ、3番人気のエンブロイダリー(美浦・森一誠厩舎、父アドマイヤマーズ)が、雨の中、直線で脚を伸ばし桜の女王に輝いた。勝ちタ…

◆第85回桜花賞・G1(4月13日、阪神競馬場・芝1600メートル、稍重)

 牝馬クラシックの第1戦は3歳馬18頭で争われ、3番人気のエンブロイダリー(美浦・森一誠厩舎、父アドマイヤマーズ)が、雨の中、直線で脚を伸ばし桜の女王に輝いた。勝ちタイムは1分33秒1。

 前走のクイーンCで重賞初制覇を飾った勢いそのままでクラシックのタイトルをゲット。ジョアン・モレイラ騎手は新馬戦(2着)以来5戦ぶりの同馬騎乗で、7人目の桜花賞連覇を達成した。

 昨年開業した森一調教師は、G1初出走で初勝利。3歳世代が初年度のアドマイヤマーズ産駒も初のG1制覇となった。

 2着は2番人気のアルマヴェローチェ(岩田望来騎手)、3着は4番人気のリンクスティップ(ミルコ・デムーロ騎手)が入った。

 森一誠調教師(エンブロイダリー=1着)「うれしいのひと言です。開業初年度からこれだけの馬を預けていただいて、感謝しています。1歳で初めて見た時からいい馬だなと思っていましたが、最高の結果が出てうれしいです。栗東滞在で環境の変化がどう出るかと思いましたが、長距離輸送の負担を減らすことを最重要視しました。コンディションはすごく良かったので、落ち着いて臨めればと思っていました。右回りに関しては、阪神は広いですし心配してませんでした。問題は馬場でした。思っていたより雨が強く、馬場も悪くなりましたが、ジョッキーがうまくエスコートしてくれました。気を抜かさず、集中力を持続させながら走らせてくれました。今後に関しては、マイルより少し長くてももつと思っていますが、オーナーと相談して決めます。3番人気に支持していただき、ありがとうございました。桜花賞馬に恥じないようにやっていきたいです」