バーレーンGPでまずは結果を出した角田。(C)Getty Images 現地時間4月11日、F1バーレーンGPの予選が行われ、レッドブルの角田裕毅は目標としていたQ3進出を決め、10番グリッドを獲得。チームメイトのマックス・フェルスタッペン…

 

バーレーンGPでまずは結果を出した角田。(C)Getty Images

 

 現地時間4月11日、F1バーレーンGPの予選が行われ、レッドブルの角田裕毅は目標としていたQ3進出を決め、10番グリッドを獲得。チームメイトのマックス・フェルスタッペンも予選7位に入り、今季4レース目にして初めてレッドブル2台が揃ってQ3進出を果たした。

【動画】フェルスタッペンに迫った好レース 角田裕毅の快進撃を見る

 フリー走行で全体最下位とタイムが伸び悩んでいた角田。しかし、Q1、Q2ではそれぞれ14位、10位と順位を上げ、レッドブル昇格後初のQ3進出。自身2レースぶりとなる予選トップ10のポジションもゲット。先週に行われた日本GPで果たせなかった決勝でのポイント獲得に向け、期待が膨らむ結果となった。

 ただチームとして、楽観できる状況ではないことも確かだ。日本GPからの連勝を狙うフェルスタッペンが今季ワーストとなる7位に沈んだ一方、開幕から2勝を挙げているライバル、マクラーレン勢のオスカー・ピアストリがポール・ポジションを獲得するなど好調を維持。レッドブルは決勝で追いかける展開を余儀なくされた。

 今予選のチームパフォーマンスについては、英ラジオ局『mkfm』も「厳しいセッションだった」と冷静な見解を示す。そして、「フェルスタッペンは週末を通してブレーキに苦しんでおり、今季最も低い予選結果となる7番手に終わった。これで決勝では4列目からのスタートとなる」と指摘した。

 また、角田に対して同局は、Q1でのトラックリミット違反によるタイム抹消というトラブルにも触れながら、「ツノダにとっては、フェルスタッペン(4度のワールドチャンピオン)よりも前向きな内容だったと言えるだろう」と評価。その上で「彼はレッドブル昇格後、初めてQ3進出を果たし、チームがレーシング・ブルズから彼を昇格させた判断が正しかったことを示した」と称賛した。

 決勝レースについて、「ツノダにとっては、ポイント圏内での完走がチームにとって十分にポジティブな成果と受け止められるだろう」と見通す同局は、「彼はレッドブルでのセカンドドライバーとして、着実な進歩をみせている」と成長に期待を寄せた。

 フェルスタッペンの不調からも、決勝に不安を残すレッドブル。だが、角田のパフォーマンスは好材料に他ならないのも事実だ。2台が揃ってスタートから好位置をキープし、上位争いを演じることができるか。序盤から見どころの多いレースになることは間違いない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

【関連記事】フェルスタッペンに0.2秒差と肉薄! Q3進出で不安を一掃した角田裕毅にレッドブル内の評価も上昇「正しい方向に進んでる」

【関連記事】「ポイントは取らなきゃダメだ」難題のRB21マシンに不適格!? 日本GPで失速した角田裕毅に元日本王者が苦言「まだ実力がない」

【関連記事】角田裕毅は「正しいメンタリティと姿勢の持ち主だ」 元レッドブルのペレスが期待「ユウキには才能、スピードがある」