「フィリーズ1-3ドジャース」(5日、フィラデルフィア) ドジャースの佐々木朗希投手がメジャー3度目の登板で、五回途中3安打1失点。メジャー初勝利は次回以降に持ち込された。 68球を投げてストライク41球、ボール27球で奪三振4、与四球2…

 「フィリーズ1-3ドジャース」(5日、フィラデルフィア)

 ドジャースの佐々木朗希投手がメジャー3度目の登板で、五回途中3安打1失点。メジャー初勝利は次回以降に持ち込された。

 68球を投げてストライク41球、ボール27球で奪三振4、与四球2、最速は157・8キロだった。

 右腕は試合後、これまでの投球との比較に触れ「まずはフォーム的に良くなかったところだったり、コントロールを乱すところを探して、自分の中で改善ポイントがあったので修正できたかなと思います」とうなずいた。2日前のブルペンで「インステップが強かったので直した」と明かし、感覚をつかんだという。

 この日は初回に内野ゴロの間に先制点を献上したが、二回以降は直球で押し込むなど持ち味を発揮。四回も先頭を四球で出しながら後続を抑えた。1点リードの五回。7番リアルミュートを四球、8番ストットに右前打を浴びて無死一、二塁。ここでロバーツ監督が交代を告げられた。

 佐々木は初登板となった3月19日の東京ドームでのカブス戦は3回1安打1失点。二回以降に5四球を記録し、課題を残した。前回、3月29日のタイガース戦は二回途中3安打2失点。4四球を与えて走者を背負う苦しい投球が続いた。最速は155・9キロにとどまり、球速にも不安を残していた。

 佐々木は「メンタル的に不安になることもあったが、自分の中で信じられる技術があれば気持ちは関係ないかなとも思うので。きょうに関しては前回のブルペンで信じられるものを見つけられたのが良かった」と納得の様子。これまでの投球について、メンタル面の影響を問われ「技術的なことだと思いますし、技術があって、メンタルも落ち着く。ストライクが取りたくても取れないときは取れないので。前回とは気持ち以上にフォームが安定していた。フォークボールのコントロールもベース盤にいくようになった。フォークボールの扱いが、今日は良かった」とした。

 自信が増したかについて、「そうですね。いい感覚があっても、試合でどうなるか分からなかったですし、今日は4イニング半ですが、安定して投げられたので、そこに関しては自信になったかなと思います」と充実の表情を浮かべた。