「フィリーズ-ドジャース」(5日、フィラデルフィア) ドジャースの佐々木朗希投手がメジャー3度目の登板し、五回途中1失点でメジャー初勝利は次回以降に持ち込された。68球を投げてストライク41球、ボール27球で奪三振4、与四球2、最速は15…
「フィリーズ-ドジャース」(5日、フィラデルフィア)
ドジャースの佐々木朗希投手がメジャー3度目の登板し、五回途中1失点でメジャー初勝利は次回以降に持ち込された。68球を投げてストライク41球、ボール27球で奪三振4、与四球2、最速は157・8㌔だった。
中6日の登感間隔で臨んだこの日の試合。初回にいきなりピンチを背負う。1番シュワーバーにフルカウントから156キロ直球を右前打にされると、一塁走者の二盗を許して無死二、三塁となった。3番ハーパーには4球連続スプリットで空振り三振に仕留めたが、4番ボームの二ゴロの間に三塁走者を生還させて1点を失った。
二回にドジャース打線が奮起する。2死二塁の好機に8番K・ヘルナンデスが3号2ランを放ち、逆転に成功する。
二回以降は投球のリズムを取り戻し、直球で押し込むなどで持ち味を発揮。二、三回を連続三者凡退に抑えると、四回も先頭を四球で出しながら後続をピシャリ。無失点に切り抜けた瞬間、マウンド上で咆哮した。
1点を争う投手戦。1点リードの五回に悪い癖が出てしまう。先頭の7番リアルミュートをフルカウントから四球で歩かせると、8番ストットにカウント2-2から甘く入った154キロ直球を右前へ運ばれる。無死一、二塁となると、すかさず、ベンチからロバーツ監督が飛び出し、交代を告げられた。
敵地スタンドからブーイングが起こる中、マウンドを降りた佐々木。前回3月29日の試合では降板時にボールを監督に手渡すことなく、三塁側ベンチ脇にいるボールボーイへ投げたが、この日はしっかりと指揮官に手渡した。また、ベンチに戻ると、クラブハウスには直行せず、そのままベンチに残った。2番手バンダの投球を見守り、無失点に切り抜けるとハイタッチで出迎えた。
佐々木は初登板となった3月19日の東京ドームでのカブス戦は3回1安打1失点。初回に最速161・7キロの直球とスプリットで三者凡退の完璧スタートを切ったが、二回以降に5四球を記録し、課題を残す登板となった。前回、3月29日のタイガース戦は二回途中3安打2失点。初回から制球が安定せず、4四球を与えて走者を背負う苦しい投球が続いた。最速は155・9キロにとどまり、球速にも不安を残していた。