ボクシングの志成ジムは2日、前東洋太平洋フェザー級王者で現WBAスーパーフェザー級4位の堤駿斗(25)=志成=が次戦として、WBA同級15位のハイメ・アルボルダ(30)=パナマ=と133ポンド(約60・3キロ)契約の10回戦を行うと発表し…

 ボクシングの志成ジムは2日、前東洋太平洋フェザー級王者で現WBAスーパーフェザー級4位の堤駿斗(25)=志成=が次戦として、WBA同級15位のハイメ・アルボルダ(30)=パナマ=と133ポンド(約60・3キロ)契約の10回戦を行うと発表した。5月11日に大田区総合体育館で行われる前WBA世界スーパーフライ級王者の井岡一翔(志成)と現王者フェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)の再戦のセミで行われる。都内で会見した堤は「井岡さんのリベンジマッチの興行に出られることがうれしい。自分も(昨年の)大みそかから、さらに成長した姿を見せたい」と5カ月ぶりの実戦に気合を入れた。

 前戦は昨年大みそかに井岡の世界戦のセミで予定されていたが、マルティネスのインフルエンザ感染による試合中止を受けて急きょメインを務め、レネ・アルバラード(ニカラグア)に8回TKO勝ち。3戦連続の世界ランカー戦となるが、年内にも世界挑戦を見据える堤は「毎試合毎試合、望んでいる相手とやれるわけじゃない。こういった試合で評価を落とすことなく、完璧な内容で全部クリアして、今年中にいつ(世界戦が)組まれてもいいように、実力をしっかりつけて(世界タイトルを)一発で取れるようにしたい」と力を込めた。

 また、実弟の堤麗斗(22)=志成=もアマ9冠の実績を引っさげて同門からプロ転向し、5月頃にA級(8回戦)デビューすることが決まっている。駿斗は「弟の実力は自分が一番知っている。自分も彼のデビュー戦が楽しみだし、僕のデビュー戦とは全く違う衝撃を与えられると思う。兄貴として負けずに背中を見せられるような試合はし続けたい」と刺激を受けている様子。また、同姓ながら赤の他人である堤聖也(29)=角海老宝石=がWBA世界バンタム級王者として活躍していることを振られると、「自分も世界チャンピオンになって、“堤全員”でチャンピオンになりたいです」と笑いを誘った。