「広島2-3阪神」(29日、マツダスタジアム) 阪神が逆転勝ちで開幕2連勝を飾った。デイリースポーツ評論家で、藤川監督ともプレーしていた元阪神の井川慶氏は「改めてリリーフ陣の強さを感じましたし、開幕戦の勝利からのつながりも見えた藤川監督の…
「広島2-3阪神」(29日、マツダスタジアム)
阪神が逆転勝ちで開幕2連勝を飾った。デイリースポーツ評論家で、藤川監督ともプレーしていた元阪神の井川慶氏は「改めてリリーフ陣の強さを感じましたし、開幕戦の勝利からのつながりも見えた藤川監督の継投策でした」と振り返った。
まず開幕戦を振り返ると、先発の村上が135球を投げ、あと1死で完封という4点リードの八回2死一、三塁で降板。岩崎が最後を締めた。
「ここまでいけば完封、という見方もあると思いますし、抑えきる可能性もあったと思います。ただ打たれる可能性もあったわけで、そうなった時に村上投手がいいイメージで終われないというのが一つ。さらに球数も開幕戦で135球と多かったので、無理はさせられない。あとは走者がいるとは言え、あと1アウトで、セーブも付くところで岩崎投手をシーズン初登板させられたので」
そして迎えたこの日。先発の富田は64球を投げて4回1失点で、五回2死一塁の打席で代打を送られた。まだ投げさせても、という見方もあるかもしれないが「開幕戦を踏まえて、ある程度リリーフ陣をつぎ込めると考えていたでしょうし、富田投手は前々回の登板が65球、前回登板が62球。そもそも村上投手のようにローテで回った経験がなくて、いきなり無理はさせられない。シーズントータルで考えて、球数的にも打席が巡ってきた状況的にも、いいタイミングだったと思います」と分析した。
六回以降は無失点リレーで、1点リードの九回は連投となった岩崎が、11球で試合を締めて勝利。「岩崎投手の安定した投球を見ても、開幕戦での登板は大きかったのかなと。この日は4番が打って、抑え投手が開幕2試合で2セーブですし、チームとしていいスタートを切れたと思います。開幕直後で、まずは選手を使っていくということをしながらも、投手心理も考えたマネジメントであり、投手出身らしい起用もハマりましたね」とたたえていた。