「ボクシング・東洋太平洋スーパーフライ級タイトルマッチ」(29日、愛知県国際展示場) 同4位の横山葵海(23)=ワタナベ=が、王者のジーメル・マグラモ(30)=フィリピン=に3-0で判定勝ちした。プロデビューから3戦目の同王座獲得は、堤駿…

 「ボクシング・東洋太平洋スーパーフライ級タイトルマッチ」(29日、愛知県国際展示場)

 同4位の横山葵海(23)=ワタナベ=が、王者のジーメル・マグラモ(30)=フィリピン=に3-0で判定勝ちした。プロデビューから3戦目の同王座獲得は、堤駿斗(志成)に並ぶ国内最速タイ記録となった。

 新星が35戦の経験を誇るベテラン王者を圧倒した。ベルトを巻いた横山は「まだ実感が全然湧かないが、ホッとしている。12ラウンド戦うことができて、マグラモ選手は強くてなかなか倒すことができず、難しかった。相手はベテランだし、30戦以上しているが、絶対に3戦目で取ってやるという気持ちで練習していた」と汗を拭い、「もっと攻めて倒したかったが、倒れなかったのが課題。まだここが終わりじゃない。まだまだ上を目指して、世界を目指している」と先を見据えた。

 横山はアマチュア時代、2022年全日本選手権バンタム級優勝の実績を持ち、昨年7月に6回戦でプロデビュー。12月の2戦目はダウンを喫しながらも判定で辛勝した。所属ジムの渡辺均会長は「2戦目で予想外に苦戦したが、その一戦で何試合分も経験した。入門するときに世界を狙うと約束したが、こんなに早く順調に来るとは思わなかった」と、出世街道を突っ走るホープに期待を込めていた。