◇国内女子◇アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI 2日目(29日)◇UMKCC (宮崎)◇6538yd(パー72)◇曇り時々晴れ(観衆3804人)出場が決まったのは開幕4日前の月曜日(24日)だった。推薦出場枠に空きが…

◇国内女子◇アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI 2日目(29日)◇UMKCC (宮崎)◇6538yd(パー72)◇曇り時々晴れ(観衆3804人)
出場が決まったのは開幕4日前の月曜日(24日)だった。推薦出場枠に空きが出たため急きょフィールド入り。工藤遥加はその幸運を最高の結果に繋げようとしている。3日間大会の最終日を前に首位と1打差の5アンダー3位。残り18ホールは初タイトルへの強い思いとの闘いになる。
ムービングデーにつくった「70」のスコアカードは派手な仕上がりになった。前半アウトで3バーディ、1ボギー。バックナインは12番から3連続ボギーを喫した後、上がり3ホールでバーディを並べた。上の段に切られたカップへの10mのパットが決まった16番(パー3)をきっかけに3連続。コースに舞う苦手な花粉にも耐えながら、タイトル争いに割って入った。

元プロ野球の偉大な左腕・工藤公康氏を父に持ち、鳴り物入りで飛び込んだプロゴルフの世界。13年目の2023年に苦労の末に下部ツアー初勝利(ツインフィールズレディース)を飾り、今度はレギュラーツアーでのタイトルが待ち遠しい。昨季はキャリアを通じた年間最高額の賞金(2409万4533円)を稼ぎ、メルセデスランキング61位。シード獲得(50位まで)に迫る位置で終えた。
「トレーニングも、(ゴルフへの)取り組み方も、考え方もすべて変えてもらった」と言い切れるのが、23年シーズン前のオフ。ソフトボールの強豪ビックカメラの合宿に参加し、意識改革。応援してくれる仲間も増え、「家族以外にも喜んでくれる人がいるのはすごくありがたいこと」を知った。

32歳で悲願の初白星を狙う日曜日。「(勝ちたいという)気持ちが出過ぎると、変な方向に行くからあまり言わないようにしようと思っていたけれど…優勝したい」と言った。「チャンスをものにしたい。でもとりあえず、感謝の気持ちを持って頑張ります」。最終組の1つ前のグループでトップを追いかける。(宮崎市/桂川洋一)