「ドジャース8-5タイガース」(28日、ロサンゼルス) ドジャースの山本由伸投手が先発し、5回までにメジャー移籍後初となる2桁10奪三振をマーク。5回2失点で開幕2連勝はならなかったが、チームのサヨナラ勝ちに「最高の結果になってよかった」…

 「ドジャース8-5タイガース」(28日、ロサンゼルス)

 ドジャースの山本由伸投手が先発し、5回までにメジャー移籍後初となる2桁10奪三振をマーク。5回2失点で開幕2連勝はならなかったが、チームのサヨナラ勝ちに「最高の結果になってよかった」と満面の笑みを浮かべた。

 初回、簡単に先頭を打ち取った山本。だが連打を浴びて1死一、三塁のピンチを招くと、トーケルソンには厳しくインサイドを攻めた。最後は内角ツーシームで懐を突いて空振り三振。続くキースには最速155キロのフォーシームで押し、最後は変化球で空振り三振に仕留めた。

 二回も先頭打者を三振に仕留め3者連続三振。だが1死からディングラーを追い込みながらも、浮いたスプリットを捉えられ左中間スタンドに運ばれた。まさかの先制ソロに表情を強ばらせた山本。それでも切り替えて後続を連続三振に斬った。

 三回には先頭のトーレスに内角ツーシームを左翼へ豪快に引っ張られ、打球はスタンドへ。失投ではなく、見逃せばボール球だっただけに、マウンドの山本もぼうぜんの表情を浮かべた。この一撃でトーレスは腰か脇腹を負傷したと見られ、患部を押さえながらダイヤモンドを一周した。

 以降も四球などで2死一、二塁のピンチを招いたが、複数失点は許さず。我慢強く打線の援護を待った。四回は先頭のディングラーをアウトローのフォーシームで見逃し三振。スウィーニーは内角球で詰まらせて一ゴロに打ち取った。クライドラーは内角低めのスプリットで空振り三振。計7個の三振を積み上げ、三者凡退に仕留めた。

 五回は先頭を四球で歩かせたが、次打者・カーペンターをスプリットで空振り三振。さらに続くグリーンも外角低めのスプリットで空振り三振に仕留めた。さらに4番も見逃し三振に斬り、メジャー移籍後初の2桁奪三振に到達した。

 フレアティとの投げ合いは「特別な存在。いいピッチングをしていて、先に点を与えたくなかったんですが」と山本。ベッツのサヨナラ弾には「せめて外野フライと思って見ていたんで最高の結果でしたね」という。

 試合前には優勝リング贈呈セレモニーがあった中、自身は投球練習中で手にすることができず。試合後に確認し「写真撮りました。すごい高級な感じがしました」と振り返っていた。