2019年8月15日、18時40分。千葉・舞浜の地で、マイクとノート2冊を片手に、感極まり男泣き。その人物は、スマホやPC上のコメント欄で瞬く間に賞賛された。

「ってか、目真っ赤!」「めっちゃ泣いてるやんw」「こっちも泣けてきた」「おーいw司会は?」「eスポーツ愛にマジ感動」「来年の大会、出たいな!」

閉幕直前の大会ステージ上で、涙がこぼれた。彼の名は、田口尚平。テレビ東京のアナウンサーである彼をあえてスポーツブルのWeb上で“eスポーツの伝道師”と呼びたい。

15日、初年度の大会を大盛況で終えたeスポーツ甲子園「Coca-Cola STAGE:0 eSPORTS High-School Championship 2019」。この大会において、田口氏はテレビ東京アナウンサーとして実況や司会だけではなく、大会運営にも携わり裏方の仕事にも尽力していた。F1が大好きでF1実況に憧れ、アナウンサーの道を志した田口氏は、スポーツの分野で日々奮闘中だ。

記者会見場などで田口氏の姿を見かけると、常に印象的である。真剣な表情をしたかと思えば、顔をくしゃくしゃにして笑う。画面を見る限り、常に努力の人。取材の準備は怠らず、学びの姿勢とリスペクトの気持ちが表現されている。

彼のSNSをのぞけば、趣味のアニメやゲームにも全力で取り組む様子が垣間見れ、微笑ましい。時には、感情丸出しでつぶやき、喜怒哀楽を表現する様子も人間らしく、魅力的だ。

テレビ東京の仕事を続け、eスポーツの仕事を引き寄せた。入社当時はeスポーツの番組もなく、今のような盛り上がりになるとは想像もつかなかったはずだ。STAGE:0初年度大会が閉幕の時を迎えた15日夕刻。高校生eアスリートたちを賞賛し、送り出したステージで流れた大粒の涙。

大会から一夜明け、この涙の意味が気になって仕方がない。3月の大会発表から走り続けた、およそ5ヶ月間。eスポーツの伝道師として仕事を成し遂げた安堵の涙かもしれない、そんな勝手な妄想までしてしまう。

この夏、STAGE:0という舞台では、多くの高校生eアスリート達が奮闘した。決勝大会のみならず全国の7会場で、家族や友人・知人、さらにはeスポーツライトユーザーまで、多くのオーディエンスを巻き込み一大イベントを成功させた。

eスポーツシーンに新たな歴史を刻んだ瞬間、さらなる高みを目指すべく、STAGE:0は来季も開催される。2019年8月16日、大会から一夜明けた今日。この舞台裏で尽力した人物の一人、“田口尚平”という名前と最高の笑顔を記憶しておきたい。そして、沢山のありがとうを彼に伝えたい。

きっと次の夏も、高校生eアスリートにとって最高の環境と最高のステージを準備して、“eスポーツの伝道師”が今か今かと高校生の到着を待っているはずだから。

文/スポーツブル編集部

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“eスポーツの伝道師” 田口尚平氏とは?

2015年、テレビ東京入社。入社後は、卓球や柔道などのスポーツ実況を担当し、2018年12月にテレビ東京が発足したeスポーツWEBプロジェクト「TOKYO eSPORTS HIGH!」に参画。アナウンサー界ナンバーワンのオタクとも称されるほど、彼が愛してやまないeスポーツの分野では多岐にわたって活動中。「有吉ぃぃeeeee!~そうだ!今からお前んチでゲームしない?」「勇者ああああ~ゲーム知識ゼロでもなんとなく見られるゲーム番組~」などのゲーム番組への出演や大会の実況でも活躍の場を広げている。STAGE:0大会終了後のSNSには、何故か?ユニークな書き込みも綴られていた。