「阪神(降雨中止)中日」(13日、甲子園球場) 阪神・佐藤輝明内野手(26)が13日、中日戦(甲子園)の雨天中止が決定する前に発表されたスタメンで今季初めて、4番に名を連ねた。首脳陣はなかなか乗り切れない打線に変化を加えようと決断。この日…
「阪神(降雨中止)中日」(13日、甲子園球場)
阪神・佐藤輝明内野手(26)が13日、中日戦(甲子園)の雨天中止が決定する前に発表されたスタメンで今季初めて、4番に名を連ねた。首脳陣はなかなか乗り切れない打線に変化を加えようと決断。この日は実現しなかった形だが、藤川阪神にとって「4番・佐藤輝」は今後の一つのオプションとなりそうだ。
幻の4番だった。雨で試合開始が遅れていたこともあり、球場のビジョンでは発表されていなかったスタメン。ただ、メンバー表の4番には佐藤輝の名前があった。
「監督にも『そういうこと(4番起用)も、これからあるかもしれない』と話をしていただきましたし、藤本さんにも『何も変えなくていい』と言われたので。僕自身は何かを変えることは、あまりないかもしれないですけど」
打順のてこ入れが行われようとしていた。12日の試合では、中日・松葉に7回まで1点に抑えられ敗戦。今季対左投手が先発時は2勝5敗と、なかなか打線がつながっていなかった。この日の相手先発は右腕のメヒアだったが、首脳陣は長いシーズンを見据え、新たな打順の並びを試そうとしていた。藤本総合コーチは「一つのオプションとして、何があるか分からないので」と意図を明かした。
もし試合が行われれば、昨年8月27日のDeNA戦以来となる4番だった佐藤輝。「(監督の)意図もあると思いますし、どこの打順でもしっかり打てるようにっていうのは変わらないと思います」。22年には108試合も任された打順に、特別困惑することはない。今季は藤川監督の下、3番・佐藤輝、4番・森下、5番・大山の新クリーンアップでスタートを切ったが、マイナーチェンジも加えながらのシーズンとなりそうだ。
思い出の地での躍動も誓った。移動日を挟み、15日は松山でのヤクルト戦。大学時代は日本代表の候補合宿で訪れ、プロ入り後は、22年の無安打に終わったオールスター以来となる球場だ。「広いので坊っちゃん(スタジアム)は。グラウンド状況をしっかり確認して頑張ります」と意気込んだ。
また、この日から始まった大阪・関西万博にも「行ってみようかな」と笑顔で興味を示した。虎の未来を照らす大砲は、与えられたスポットで打線の中心を担っていく。
◆今季クリーンアップはここまで3パターン。最も多いのは3番・佐藤輝、4番・森下、5番・大山の並びで11試合。残り2パターンは佐藤輝がスタメンから外れた2試合で8日・ヤクルト戦=3番・渡辺、4番・森下、5番・大山。翌9日・ヤクルト戦=3番・森下、4番・大山、5番・前川。