【明治安田J1リーグ】サンフレッチェ広島 0-1ファジアーノ岡山(4月12日/エディオンピースウイング広島)【映像】重戦車ルカオの「破壊的突進」 日本に止められるDFは存在するのだろうか。ファジアーノ岡山のFWルカオが、パワフルな裏抜けで相…
【明治安田J1リーグ】サンフレッチェ広島 0-1 ファジアーノ岡山(4月12日/エディオンピースウイング広島)
日本に止められるDFは存在するのだろうか。ファジアーノ岡山のFWルカオが、パワフルな裏抜けで相手2選手をぶっちぎって決勝点をお膳立て。ゴリゴリの“重戦車”が見せた規格外のプレーにはファンも驚愕している。
4月12日に岡山はJ1リーグ第10節でサンフレッチェ広島と対戦。隣県クラブとの“中国ダービー”は意地がぶつかり合う激しい一戦となる中、J1初昇格の岡山が1-0で優勝候補の広島から大金星を奪った。
値千金の決勝点は58分。チームと同じくJ1初参戦ながら191cm・91kgの巨漢を利したプレーで、“重戦車”と恐れられるルカオの突破から生まれた。
最終ラインのDF阿部海大がフィードを蹴った瞬間、ルカオは中央から右サイドへの斜めのランニングを開始。広島のDF荒木隼人とMF東俊希も反応し、下がりながらロングボールの落下地点に入ろうとしていた。しかし、ボールが2選手のちょうど間に落ちると、ルカオはその隙を見逃さなかった。
ルカオは左手で荒木を押さえつけながら入れ替わって前に出ると、バウンドを抑えながらゴールに向かって一直線。荒木を完全に置き去りにした状態でボックス内に進入する。直後に懸命に追走してきた東のチャージも受けたが、これも強靭なフィジカルで跳ね返す。
最後はGK大迫敬介と1対1になりシュートモーションに入ったが、東の足にボールが当たってフィニッシュはできなかった。しかし、ボックス内にこぼれたボールを、詰めていたMF佐藤龍之介が蹴り込んでネットを揺らした。
実況の江本一真氏が「ゴリ押し重戦車ルカオ!」と叫べば、解説の森崎浩司氏は「荒木選手と東選手がうまくコミュニケーションを取れず対応を誤ってしまいましたし、ルカオ選手の強さと、こぼれ球に佐藤選手がしっかりと反応していました。一瞬の隙を岡山はうまく突きましたね」とコメントした。
今季ホームで無敗だった広島の牙城を崩したルカオの活躍には、サッカーファンも驚愕。SNS上は、「荒木隼人との1on1で膝をつかせるのか、ルカオ。Jリーグにルカオを止められるDFいるんか?」「あの広島の強力なDF陣をなぎ倒して突破するの凄まじい」「ルカオはチート級だったな」「重戦車ルカオさん炸裂しとる!」「もうJで対等に渡り合えるDF存在しません」「ルカ王のフィジカルすごすぎる」「ルカオ化け物だろ」「怖いなぁ怖いなぁ、ルカオ怖いなぁ」「ルカオがトラックでした」などと沸騰した。
ルカオは試合後、「僕の持ち運びは意図的で、シュートしようと思っていたが、相手も速かった。でも、そのこぼれ球を佐藤選手が得点を決めてくれた」とゴールシーンを回顧。さらに「相手の3バックは本当に強くて、守備が固かった。監督からは常に背後を狙うことを求められていて、それをしっかりとやって後半の立ち上がりに先制点を取れて良かった」と手応えを口にした。
(ABEMA de DAZN/明治安田J1リーグ)