本拠地デビュー戦は4回2/3を8安打3失点【MLB】オリオールズ 5ー4 Bジェイズ(日本時間13日・ボルティモア) オリオールズの菅野智之投手は12日(日本時間13日)、ボルティモアでのブルージェイズ戦に先発し、4回2/3を8安打3失点、…

本拠地デビュー戦は4回2/3を8安打3失点

【MLB】オリオールズ 5ー4 Bジェイズ(日本時間13日・ボルティモア)

 オリオールズの菅野智之投手は12日(日本時間13日)、ボルティモアでのブルージェイズ戦に先発し、4回2/3を8安打3失点、2四球で今季2勝目はならなかった。本拠地初登板は73球での降板。「ここで投げるのを楽しみにしていましたし、できればもっとびしっと抑えたかったです」と、悔しさをにじませた。

 初回先頭のビシェットに初球の93マイル(約150キロ)を捉えられ、左中間を破られる二塁打を許すと、続くゲレーロJr.にはスイーパーを二塁打にされ、3球で失点した。「先頭打者に簡単にはいってしまって良いスタートがきれなかった」と振り返ったように、2回も四球と安打でピンチを招き、ビシェットに右前適時打を許して追加点を与えた。3回は、サンタンデールに高めのツーシームを右翼席へ運ばれ、3点目を失った。

 本調子とは言えない内容だったが、大崩れせずに踏みとどれるのがベテランの右腕の強みだろう。2回に2点目を失い、1死一、三塁の場面で打席にはゲレーロJr.。投手コーチがマウンドへ行った後、スイーパーでストライクを先行させ、内角低めのツーシームで狙い通りの三ゴロ併殺に仕留めて傷口を広げなかった。「投手コーチがマウンドに来てダブルプレーを狙っていこうということだった。投手コーチが言った通りの配球でいい結果になったので良かったと思います」と、満足そうに振り返った。

 ブランドン・ハイド監督が「制球が今ひとつだった」と振り返ったように。3回までは毎回ビッグイニングに繋がりそうなピンチが続いた。それでもスライダーを駆使して粘り抜き。試合を崩さずに救援陣にバトンを渡すと、味方打線が中盤以降に奮起し、チームは今季2度目の逆転勝利を収めた。

 35歳のオールドルーキーの本拠地デビューは、試合開始時の気温は11度だが、体感は5度と寒風吹くマウンドとなった。前回のカンザスシティに続いて未経験の寒い気候の登板が続いているが、「対策はないですよ。時間が解決してくれる。たぶんこれ以上寒くなることはないので。また明日から暖かいみたいだから、なんでかなーって思いながら(笑)。相手も同じ条件だし、長いシーズンなんで反省するところはして、プラスだったところは自分の中で落とし込んで、また次に向けてやっていきます」。

 次回登板も、本拠地となる見通し。チームの勝利を良薬にして雪辱を期すつもりだ。(Full-Count編集部)