◆陸上 金栗記念選抜陸上中長距離大会(12日、熊本・えがお健康スタジアム) 女子800メートルがタイムレースで行われ、日本記録保持者の久保凛(東大阪大敬愛高3年)が2分2秒58で優勝した。レース後は「600メートルまで自分の想定していたタイ…
◆陸上 金栗記念選抜陸上中長距離大会(12日、熊本・えがお健康スタジアム)
女子800メートルがタイムレースで行われ、日本記録保持者の久保凛(東大阪大敬愛高3年)が2分2秒58で優勝した。レース後は「600メートルまで自分の想定していたタイムで走っていましたが、ラスト200メートルが思うように上がらなかった。そこを次の試合までに修正して、もっと高いタイムを目指したい」と冷静に振り返った。
久保は昨年6月の日本選手権(新潟)で初出場優勝を果たすと、7月に奈良で行われた記録会で1分59秒93の日本新記録を樹立。杉森美保が05年にマークした2分0秒45の日本記録を19年ぶりに更新し、日本女子で初めて2分を切った。さらに自身初の世界舞台となった8月のU20世界選手権(ペルー・リマ)では6位入賞を果たした。
今季は9月に東京で世界陸上が行われる。シニアでの初の日本代表入りへ「気持ち的にもすごく大きい。絶対に出場するという気持ちで取り組む」と言葉に力を込めた。今後も、まずは世界陸上の参加標準記録(1分59秒00)をターゲットにしていく。
◇久保 凛(くぼ・りん)2008年1月20日、和歌山・串本町生まれ。17歳。小学1年から6年まではサッカー選手。潮岬中入学時から本格的に陸上を始めた。東大阪大敬愛高に進み、高1にして全国高校総体800メートル優勝。初の国際舞台となった23年8月の日・韓・中ジュニア交流競技会でも優勝。24年6月の日本選手権で初優勝。サッカーで国体出場経験のある父・建二郎さんは、サッカー日本代表MF久保建英(Rソシエダード)の叔父。