4団体統一世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥(32=大橋)が「年間4試合」を危惧する声を一蹴した。27日のサウジアラビ…
4団体統一世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥(32=大橋)が「年間4試合」を危惧する声を一蹴した。27日のサウジアラビア興行「ナイト・オブ・ザ・サムライ」でのアラン・ピカソ(25=メキシコ)との防衛戦を控えた13日、横浜市内の所属ジムで練習を公開した。ピカソ戦は今年4試合目で海外2試合目。しかも最強の敵と言われた9月のムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)との防衛戦(判定勝ち)から3カ月という短いスパン。心身の負担の大きさを心配する声に「戦うことが好きなので間隔をあけずに、常にこの緊張感と張り詰めた空気が非常に心地良い。年4試合は自分にとって苦ではなくて、成長できた1年だった」と収穫を強調した。
年間4試合はプロデビューした13年以来12年ぶり。当時はまだ若さ溢れる20歳。海外のスター選手は年間1試合も珍しくない時代に、32歳にしてすべて4団体統一世界王座の防衛戦。「試合することではなく、試合に向けたハードトレーニングを年4回こなすところが一番きついので、そこをしっかり自分と向き合って計画的に1年過ごせてきたと思うので、今年最後の試合で万全の状態で臨みたい。自分自身に期待している」。まさにハートも肉体もモンスターだった。