「大相撲九州場所・10日目」(18日、福岡国際センター) 幕内経験者で東三段目30枚目・鳰の湖(山響)が勝ち越した。琴…

 「大相撲九州場所・10日目」(18日、福岡国際センター)

 幕内経験者で東三段目30枚目・鳰の湖(山響)が勝ち越した。琴翼(佐渡ケ嶽)を押し出し、4勝1敗とした。琴翼は3勝2敗。

 立ち合いで頭から当たって前進。相手のはたきに乗じて、一気に押し出した。5場所ぶりに勝ち越し「4場所連続で3勝4敗。長いトンネルでした。やっと勝てました。足が前に出ました」と声を弾ませた。

 今年名古屋場所では右肩を脱臼するなど、故障と付き合いながら懸命な相撲を取る38歳。“花のロクイチ組”と呼ばれる昭和61年(1986年)生まれで、同期の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)とは今も親交が深い。「場所前に声をかけてもらい、食事に連れていってもらいました。本当にありがたいです」と感謝を口にした。

 場所前には“花のロクイチ組”から元関脇の宝富士(現桐山親方)が引退。「強い人が引退されて、さみしいですね」と惜しんだ。「僕はできるところまで頑張りたい。」と前を向いていた。