【細江純子=コラム『ホソジュンの幸せ馬房』】◆アイルランドTの注目馬たち 今年も凱旋門賞が終わりましたね。 前哨戦を終…

【細江純子=コラム『ホソジュンの幸せ馬房』】

◆アイルランドTの注目馬たち

 今年も凱旋門賞が終わりましたね。

 前哨戦を終えた時点で、ビザンチンドリームを楽しみにしていましたが、まさかの外枠に加え、雨。それでもレースにおいては、いつのまにかインコースに潜りこんでの運びには、さすがマーフィー騎手と思わせる内容でした。

 またクロワデュノールにおいても、大外枠という点から極端な競馬になるとは思っていましたが、まさかハナにたつ競馬になるとは少し驚きではありましたが、先頭にたってから、終始リズムを大事にしての北村友一騎手の騎乗振りを感じました。

 またアロヒアリイにおいては、返し馬の時点で進んでいかない状況に、馬場が全く合わないと共に、本質的な距離の長さも感じるものでした。しかしながらアロヒアリイは、個人オーナーでの参戦。前哨戦から含め、夢と情熱を感じる歩みに胸があつくなりました。

 そして昨年においても凱旋門賞後に書いた記憶があるのですが、改めて二ノ宮調教師がエルコンドルパサーで挑んだ道のりを思いだすと共に、あの時2着に敗れはしましたが、二ノ宮師の歩みとエルコンドルパサーに、現地のホースマンたちから称賛の声があがったように、もし日本馬が勝利を迎える日があるとするならば、そのような状況であって欲しいと個人的には思っています。

 さて話は変わり、今週日曜日は第1回目となるアイルランドトロフィーが東京競馬場で行われます。

 現時点での注目ですが、3走前からの馬体増と、折り合い面の変化に心身共に成長がうかがえ、本格化してきたと感じるカナテープに魅了されます。またこの馬は、パドックでルンルンとした歩きを見せるタイプで、レースに対してマイナスなイメージがないように見受けられ、そこも個人的には好きです。休み明けとなる今回も、パドックではルンルンとしているか? 注目です。

 続いては、同じく成長著しいセキトバイースト。追い切りの動きも良いですし、ワンターンの1800mは適性舞台に感じます。

 あとは枠も見ながらもう少し考えます。

 それでは皆さん、ステキな3連休をお過ごしください。

 ホソジュンでしたぁ。

(文=細江純子)