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 B3の徳島ガンバロウズは7月4日、昨シーズン限りで現役引退を表明していた中務敏宏と、2025-26シーズンの新規選手契約に合意したと発表。中務は自身のSNSを通じて“引退”を撤回し、「勝手ながら、選手・中務敏宏を続けさせていただきます!」と思いを綴った。

 大阪府出身で現在39歳の中務は、188センチ86キロのスモールフォワード。府立八尾高校から筑波大学へと進学し、パナソニックトライアンズでキャリアをスタート。2016年のBリーグ開幕以降は8シーズンにわたり名古屋D一筋でプレーしてきた。しかし、2024-25シーズン開幕直前に「シーズン終了をもって現役を引退する決意をいたしました」とクラブを通じて発表。ラストイヤーは自己最少となるリーグ戦12試合の出場に留まっていた。

 しかしこの日、徳島から契約合意が発表され、中務は「徳島ガンバロウズのファン・スポンサー様・関係者さま。はじめまして!名古屋ダイヤモンドドルフィンズから移籍してきました中務敏宏です」とクラブ公式サイトを通じてあいさつ。

 さらに、自身のSNSに「ドルフィンズに関わる全ての方へ。そして、この記事を読んでくださる皆さまへ。お騒がせしております。徳島ガンバロウズ公式Xポスト内容の通り、2024-25シーズンの開幕前に公表しておりました『引退を撤回』させていただく運びとなりました」というキャプションとともに、自身の思いを綴った画像を投稿した。

 現役ラストシーズンに送り出してもらった名古屋D関係者への感謝を示し、「たくさんの大人を巻き込んだ、それを。舌の根も乾かぬ間に取り下げることの意味を。決して理解していない訳ではありません」と前置きしつつ、「中務の人生において、本当に大事にしたいと思うことを。貫き通し。守るために。家族に理解を得て、この決断に至りました」と説明。

 徳島の指揮をとる小林康法ヘッドコーチから熱熱なオファーを受けたことで心が動いたといい、「勝手ながら、選手・中務敏宏を続けさせていただきます!強い意志と決意を持って。家族に理解を得て、この決断に至りました」と、胸の内を綴った。

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