美しすぎるオーバーテイク──。予選では元スーパーGT王者・山本尚貴がコンマ1秒を争う接戦の末にQ1敗退し、決勝でも序盤は苦しい展開が続いていたスタンレー。しかし、好調の牧野任祐にステアリングが託されると流れが変わる。グングンとライバル車両…

 美しすぎるオーバーテイク──。予選では元スーパーGT王者・山本尚貴がコンマ1秒を争う接戦の末にQ1敗退し、決勝でも序盤は苦しい展開が続いていたスタンレー。しかし、好調の牧野任祐にステアリングが託されると流れが変わる。グングンとライバル車両を追い抜き、表彰台圏内まで一気に駆け上がった。

【映像】一瞬で決めた神オーバーテイク

 「3時間レース」フォーマットのもと、富士スピードウェイで開催されたスーパーGT 第2戦決勝。9日放送の『笑って学べる!超GTぱーてぃ』では、106周目に起きた、GT500クラスSTANLEY TEAM KUNIMITSU(#100 STANLEY CIVIC TYPE R-GT)牧野任祐の圧巻のステアリングがピックアップされた。

 39周目、山本から牧野にドライバー交代。牧野の好調ぶりから、チームはそのまま2度目のピットイン以降も継続させるダブルスティントを決断。この作戦が見事にハマり、さらに牧野は周回を重ねるごとに着実に順位を上げていき、89周目にはパナソニックコーナー(最終コーナー)で4位のARTA(#8 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT)のインを突き攻略。ついに、3位を走るTEAM IMPUL(#12 TRS IMPUL with SDG Z)を射程圏に捉えた。

 そして迎えた106周目、300Rを抜けた100号車は、12号車のスリップストリームに入り、シケイン形状のダンロップコーナーで勝負を仕掛ける。冷静かつ正確なブレーキングでインに飛び込むと、そのまま華麗なオーバーテイクを決めた。

 実況のサッシャ氏も「スタンレーが…インサイド入った、牧野!」と興奮気味に伝え、モニター越しに見守っていた相棒・山本尚貴は「シャーッ!」と雄叫びを上げてガッツポーズ。

 SNSではファンからも「鳥肌立ったよね」「まじで痺れました」「追い上げが素晴らしい」「カッコ良すぎた」と絶賛の声が相次ぎ、13番手スタートから表彰台圏内に導いた牧野の力強く美しい走りに、ファンは大興奮だった。

(ABEMA『笑って学べる!超GTぱーてぃ』/(C)GTアソシエイション)