「SVリーグ男子、大阪B3-2東レ静岡」(13日、パナソニックアリーナ) 首位の大阪Bがホームのパナソニックアリーナで東レ静岡をフルセットの末に下し、シーズン成績37勝7敗でレギュラーシーズン優勝を果たした。最終戦での逆転優勝の可能性を残…

 「SVリーグ男子、大阪B3-2東レ静岡」(13日、パナソニックアリーナ)

 首位の大阪Bがホームのパナソニックアリーナで東レ静岡をフルセットの末に下し、シーズン成績37勝7敗でレギュラーシーズン優勝を果たした。最終戦での逆転優勝の可能性を残した2位・サントリーはVC長野に3-0で勝利も、大阪Bの勝利で優勝に届かず。18日から初代リーグ王者を懸けて上位6チームによるプレーオフが始まる。上位2チームは準決勝進出が確定している。

 最後までチームのために、エースが左腕を振り続けた。優勝が懸かる第5セットで一時は9-11の2点ビハインドでも、この日のゲーム主将を務めた西田は落ち着いていた。「難しいシチュエーションでレフトに偏りがちになる。自分が一つ声をかけることで、(選択肢の)範囲が増える」。セッターの永露に自身へのトスを要求し続けた。

 追い上げの口火を切る右サイドからのアタックで1点を返すと、続けざまに甲斐がブロックでブレークして同点。さらに西田のアタックが決まり、3連続得点で逆転に成功し、そのまま逃げ切った。

 SVリーグのレギュラーシーズンを制し、アリーナを埋め尽くした超満員の観客は歓喜。勝利の立役者となった西田は興奮した表情を浮かべながらも「僕たちが目指しているのはリーグ優勝なので、まだここは通過点」とさらなる応援を求めた。

 新リーグの初代王者を目指し、25日からプレーオフの準決勝(Asueアリーナ大阪)が控える。「もう次は始まっている。その準備にかかりたい」と戦いを見据えた。