◆米男子プロゴルフツアー マスターズ 第3日(12日、ジョージア州オーガスタ・ナショナルGC=7555ヤード、パー72) 【オーガスタ(米ジョージア州)12日=高木恵】首位と5打差の12位から出た2021年大会覇者の松山英樹(33)=LEX…

◆米男子プロゴルフツアー マスターズ 第3日(12日、ジョージア州オーガスタ・ナショナルGC=7555ヤード、パー72)

 【オーガスタ(米ジョージア州)12日=高木恵】首位と5打差の12位から出た2021年大会覇者の松山英樹(33)=LEXUS=は大会初のバーディーなしで、5ボギー、1ダブルボギーの79と乱れ、通算4オーバーの48位に後退した。トップのロリー・マキロイ(35)=英国=との差は16打に開き、4年ぶり2度目の優勝は絶望的となった。

 12メートル先のカップに、全集中を傾けた18番。松山の最後のバーディートライは、わずかに右へそれた。バーディーなしは大会通算53ラウンド(R)目にして初めて。第3R終了時の48位は17、24年の28位を下回る最低順位となった。「長い一日になったな、という感じ。疲れました」と肩を落としたムービングデー。この日のスコア「79」は、出場53人中最下位だった。

 追撃を期してスタートした1番で、奥13メートルの下りのラインにタッチを合わせ、スコアを落とすことなく切り抜けた。「1番でいいパーを取れたので、いい感じで今日もプレーできるかなと思っていたけど、4番、6番の3パットが痛かった」。前半2つのパー3でパットに3打を要し、つまずいた。

 ショットでスコアを作った前日から一転、フェアウェーキープ率は50%に低迷し、予選Rで86・11%を誇ったパーオン率は61・11%に落ちた。「パットの嫌な距離を残してしまったりが多くて、チャンスが来るのを待つ前に崩れてしまった」。上位がスコアを伸ばす中、後半も復調のきっかけをつかめぬまま時は過ぎた。

 11番で右林からの第2打直後に右手首を抑え、顔をしかめる場面もあったが「今は大丈夫なので、大丈夫だと思う」と、ホールアウト後に口にした。17番で4オン2パットのダブルボギーを喫するなど、最後まで苦しみ抜いた一日。「来年のためにも、明日はいいゴルフをして終われるように頑張りたい」。気持ちを切り替え、今年最後のオーガスタでの18ホールに挑む。