◇国内女子◇富士フイルム・スタジオアリス女子オープン 最終日(13日)◇石坂ゴルフ倶楽部(埼玉県)◇6585yd(パー72)◇雨(観衆2623人)強い雨でも安田祐香はポーカーフェイスを貫いて淡々とショットを重ねた。河本結、中村心との初めて…

初めてのプレーオフでツアー2勝目をあげた

◇国内女子◇富士フイルム・スタジオアリス女子オープン 最終日(13日)◇石坂ゴルフ倶楽部(埼玉県)◇6585yd(パー72)◇雨(観衆2623人)

強い雨でも安田祐香はポーカーフェイスを貫いて淡々とショットを重ねた。河本結中村心との初めてのプレーオフは河本と4ホール目までもつれた。ティショットは左のバンカーに入ったが、174ydからの2打目は5Uで2.5mのチャンスにつけた。

「自分の耐えるゴルフをしようと。しっかりと戦い抜きたいと思った。すごく集中できました」。河本がパーオンを逃す中、冷静に2パットのパーで昨年「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」以来のツアー2勝目を手繰り寄せた。

16番バンカーショットはピンに絡めた

この日は前半で1つ伸ばし、後半はパープレー。16番(パー3)ではティショットが右の木に当たり、バンカーに落ちるピンチを迎えた。それでもアプローチをピンに絡めてパーでしのいだ。ファンからの大きな拍手も小さな笑顔のみで応えて残り2ホールに集中した。

雨でもポーカーフェイスを貫いた

今大会はメジャー「マスターズ」と同週開催。2019年には「マスターズ」前週で初開催された「オーガスタ女子アマ」で3位に入った。当時から貫いてきた表情を表に出さないプレーは今週も健在で「普段の生活も怒るのは無駄な気がするし、ゴルフ中も怒らないように。ミスショットが出れば練習しようという感じで切り替えている」と振り返る。

昨年の初優勝は27ホールの短縮競技だった。同じ荒天でも今回はプレーオフを含めて58ホールを戦い抜いた。成長を続ける24歳は年間レースで22位から5位に浮上。「まだまだ伸びしろはあると思う。しっかりと調整して初めての複数回優勝を目指したい」。同年代の古江彩佳西村優菜らは一足先に米ツアーに軸足を移したが、まずは国内ツアーで結果を積み重ねていく。(埼玉県鳩山町/玉木充)