J1で3位につける川崎の竹内弘明GMが13日、川崎市麻生区のクラブハウスで囲み取材に応じ、今年、長谷部茂利監督を迎えたシーズン序盤の振り返りと8強に進出中のACLEに向けた心境を語った。 チームは10試合を終え、4勝5分け1敗で首位と2差…
J1で3位につける川崎の竹内弘明GMが13日、川崎市麻生区のクラブハウスで囲み取材に応じ、今年、長谷部茂利監督を迎えたシーズン序盤の振り返りと8強に進出中のACLEに向けた心境を語った。
チームは10試合を終え、4勝5分け1敗で首位と2差の勝ち点17。現在3戦連続引き分け中だが、3月下旬に再開後の連戦では2勝3分けで無敗となっている。竹内GMは「(昨季までの)攻撃の良さを継承しつつ、守備から(良くする)ということを短い期間の中で非常に整理してやってくれている。多くの選手を試合に使いながら、ここまで来られているというのは評価に値する。この“スーパー連戦”という中、試合内容も含めて非常に良くやってくれている。(連戦で)負けていないというのが大きな成果。(若手の起用で力をつけ)全体の競争、底上げが、ACLEに向けても好材料だと思う」と評価した。
リーグ戦を2試合戦った後は、27日(日本時間28日)からサウジアラビアで開催のACLEが控え、クラブ悲願のアジアタイトル獲得を見据える。同GMは「今まで本当に悔しい思いをしてきた。ベスト8がクラブ最高成績であった中で、あれだけ(国内タイトルで)結果を出していた時でも負けてきている。クラブの積年の思いというのは相当ある。今回チャンスがあり、久々にベスト8以上の景色が見られるというところにきた。選手も、去年(ベスト16)の負け方が、非常に悔しい負け方だったので、そこに対する思いは正直ある。昨年、鬼木監督がつなげたものをしっかり長谷部監督で形にして、これからが本当の勝負だと思っている」と強調した。
準々決勝を勝ち上がれば決勝戦まで中2日、中2日という日程に「(サウジの)気候も含め、非常に厳しい戦いになる」と覚悟した上で、「(今)いろんな選手が海外で活躍してくれる中で、川崎フロンターレという名前が出てくるが、チームとしてもこんなサッカーをするんだというのが、アピールできる場にもなるでしょう。アジアといえば、まだ浦和さん、鹿島さんだったり、ACLを勝ったチームが『日本の雄』と見られているので、そういったところに一つ仲間入りをしたい」と決意を込めた。また、竹内GMは負傷者を除く全選手を遠征に同行させる方針を明かし、クラブ一丸の姿勢を示した。