◇国内女子◇富士フイルム・スタジオアリス女子オープン 最終日(13日)◇石坂ゴルフ倶楽部(埼玉県)◇6585yd(パー72)◇雨(観衆2623人)「悔しいです」。19歳のルーキー中村心が大粒の涙を流して振り返った。初優勝がかかったプレーオ…

正規の最終18番でパーパットを外した中村心

◇国内女子◇富士フイルム・スタジオアリス女子オープン 最終日(13日)◇石坂ゴルフ倶楽部(埼玉県)◇6585yd(パー72)◇雨(観衆2623人)

「悔しいです」。19歳のルーキー中村心が大粒の涙を流して振り返った。初優勝がかかったプレーオフ。強い雨の中、安田祐香河本結との争いで1ホール目(18番)に1mのパーパットがカップ左をなめてボギー、脱落した。「外れるとは思わずにイメージは悪くなかったけど、緊張していて打てなかった」という。

単独首位で迎えた正規の最終18番では10m以上あったとはいえ、ロングパットが2mもショート。3パットのボギーで逃げ切れなかった。

「2打目でピンを攻められたショットが結構あったし、狙いたいところでしっかりと狙えたショットもあった。結構戦えるなという気はしました。楽しかった」

プロの洗礼を浴びたルーキーは18日開幕の次戦「KKT杯バンテリンレディスオープン」(熊本空港CC)へ。「今はまだあまり切り替えることはできませんが、この悔しさを笑顔に変えられたらいいなと」。ルーキー賞で100万円もゲットした。「おいしいご飯を食べます」と悔し涙を拭った。

入谷響は1打差4位

同じく19歳ルーキーの入谷響は単独首位から出た最終日、2バーディ、3ボギーの「73」とスコアを落とした。プレーオフに1打届かない通算8アンダー4位で大会を終えた。

「思っていた以上に緊張してよくわからなかった。そんなに自分の中では緊張しているというのはなかったんですが、していたと思います」。17番(パー5)で3mを決めてバーディを奪ったが、最終18番は1mを外して大会を終えた。

雨で持ち味の飛距離も封じられた。「雨の時はドライバーのフェースが滑って飛ばないもんだと思っている。そこは意識せずにフェアウェイにいってくれればいい」と、ドライビングディスタンス1位(平均258.53yd)のアドバンテージを生かしきれなかった。

それでも最終日最終組の経験は大きい。「100yd以内、グリーン周りのアプローチ、パターの精度を高めないといけない」。プレーオフでV逸し、涙を流す同期の中村と顔を合わせるとこらえていた涙がこぼれ出た。(埼玉県鳩山町/玉木充)