◇国内男子◇東建ホームメイトカップ 最終日(13日)◇東建多度カントリークラブ・名古屋(三重)◇7069yd(パー71)3日目を終えて3位につけていた出利葉太一郎は、最終日の悪天候予報を複雑な思いで聞いていた。「もちろんやるつもりではいた…

◇国内男子◇東建ホームメイトカップ 最終日(13日)◇東建多度カントリークラブ・名古屋(三重)◇7069yd(パー71)
3日目を終えて3位につけていた出利葉太一郎は、最終日の悪天候予報を複雑な思いで聞いていた。「もちろんやるつもりではいたし、しっかりコースに出られる準備はしていました」。ただ、トップ10に与えられる“副賞”を考えると、ちょっとハラハラした。
QTランク55位と、今季は出場できる試合が限られている。本大会には主催者推薦枠で出場し、現段階で決まっている次の試合は6月「ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ by サトウ食品」(栃木・西那須野CC)だけ。優勝を狙う気持ちはもちろんあったが、同じくらい今週のトップ10に与えられる「中日クラウンズ」(5月1日~4日/愛知・名古屋GC和合C)の出場資格が欲しかった。
「ネガティブなことを言えば、大叩きして下に行く可能性もあった」。8位で迎えた第3ラウンドも、最終日の悪天候を見越してアグレッシブにプレー。12番(パー5)では人生初のアルバトロスも達成し、「66」と伸ばして一気に3位に浮上した。最終日は朝から強い雨が続き、午前10時50分に中止が決定。「優勝を狙える位置ではあった」と首位との5打差逆転のチャンスは逃したが、正直ちょっとほっとした。
プロ3シーズン目を迎えて、3位フィニッシュは最高位。「春先はあまり得意じゃなかったので、オフにやって来たことが間違っていなかった」と振り返る。限られたチャンスで好成績を残せたことは自信になった。「推薦で出させてもらって感謝の気持ちでいっぱいです。いい勉強になりました」。次は初優勝を目指して戦う。(三重県桑名市/谷口愛純)