J1川崎は13日、FW小林悠が「J1リーグにおける途中出場選手の最多得点数」を記録した選手としてギネス世界記録に認定されたことを発表した。2011~24年までに29得点を挙げた。この日、川崎市麻生区のクラブハウスで公式認定証授与式が行われ…

 J1川崎は13日、FW小林悠が「J1リーグにおける途中出場選手の最多得点数」を記録した選手としてギネス世界記録に認定されたことを発表した。2011~24年までに29得点を挙げた。この日、川崎市麻生区のクラブハウスで公式認定証授与式が行われた。

 小林は「すごく光栄なこと。素晴らしいものをいただいたなと思いますし、これからも(記録を)更新していければ」と喜んだ。

 印象に残る途中出場からのゴールは、鬼木達・前監督(現鹿島監督)がJ1で100勝を達成した21年第17節、鹿島戦での終了間際の決勝点を挙げた。「ロスタイム(後半アディショナルタイム)に自分が出て、ファーストタッチくらいで決めてチームを勝たせることができた。FWなので途中から出て、チームを勝たせたい。劇的なゴールだったので印象的です」

 途中出場からでもゴールを取る秘けつについては「とにかく準備が大事。あとは気持ちの持っていき方。もうすぐ出るかなってだんだん分かってくるので、出た時に気持ちがマックスになっている状態で出られるように。心と体の準備、それが全て」とうなずいた。「多分、抜かれることはないんじゃないかな」と笑みを浮かべた。

 ギネスワールドレコーズジャパンの石川佳織代表は「70年の歴史の中で、私たち(ギネス)が使命として掲げているのが心に響くものを歴史に残すことです。今回、小林悠選手が途中出場の局面で心に響くゴールを決めてきた。その積み重ねがギネス世界記録として、(1955年に英国で誕生して)70周年の年に発信できることを私たちもとてもうれしく、光栄に思います」とコメントした。

 ◆途中出場得点ランキング(24年12月9日時点)

 ▼1位 小林悠(川崎)29点

 ▼2位 播戸竜二(最終所属・琉球) 27点

 ▼3位 パトリック(最終所属・名古屋) 24点