「東京六大学野球、早大4-1東大」(12日、神宮球場) 連盟創設100周年を迎える1年が開幕した。1回戦2試合が行われ、昨年に春秋連覇を達成した早大が東大に4-1で白星発進。敗れたものの、東大の秋元諒内野手(2年・市川)がデビュー戦にして…

 「東京六大学野球、早大4-1東大」(12日、神宮球場)

 連盟創設100周年を迎える1年が開幕した。1回戦2試合が行われ、昨年に春秋連覇を達成した早大が東大に4-1で白星発進。敗れたものの、東大の秋元諒内野手(2年・市川)がデビュー戦にして今春リーグ戦1号を放った。慶大は延長十回に及んだ立大との投手戦を制し、開幕星を手にした。

 フレッシュな力が神宮ではじけた。幕が開けた節目の1年。記念すべき一発を刻んだのは、東大の2年生だ。リーグ戦初出場の秋元が初本塁打でデビュー戦を飾った。

 「良い投手ですので、打てる球は限られているなと。自分のスイングをしようと思いました」

 1点を追う四回2死。早大の絶対的エース・伊藤樹に対し、フルカウントからのスライダーに反応した。良い角度で上がった打球は切れることなく左翼ポール際へ。「追い込まれていたので、どんな球が来ても対応しようと。感触は良かった」。一時同点に追いつくソロを100周年の開幕戦で記録し「運が良かった」と控えめに笑った。

 大久保裕監督(67)も「入学時から東大の中では走攻守でバランスがとれた選手」と期待を寄せる19歳。東大、京大などに毎年多数の合格者を輩出する千葉の名門私立・市川を経て「東大で野球がやりたいと必死で勉強しました」と現役合格で赤門をくぐった。「勝ち点に貢献できる選手になりたい」と秋元。2017年秋以来の勝ち点へ、次こそ勝利を導く一打を放つ。