◆プロボクシング ▽WBA、WBC、IBF、WBO世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)王座統一戦12回戦 統一王者・井上尚弥―ラモン・カルデナス(5月4日=日本時間5日、米国ネバダ州ラスベガス) 世界4団体スーパーバンタム級統一王者・…
◆プロボクシング ▽WBA、WBC、IBF、WBO世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)王座統一戦12回戦 統一王者・井上尚弥―ラモン・カルデナス(5月4日=日本時間5日、米国ネバダ州ラスベガス)
世界4団体スーパーバンタム級統一王者・井上尚弥(大橋)が12日、WBA世界同級1位ラモン・カルデナス(米国)との防衛戦に向け、横浜市の所属ジムで、日本スーパーフェザー級(58・9キロ以下)2位の砂川隆祐(沖縄ワールドリング)と6ラウンドのスパーリングを行った。
大橋ジムの大橋秀行会長が明らかにしたもの。10日で32歳となった尚弥の調整状況について、大橋会長は実戦練習後、「絶好調です!」と太鼓判を押した。
練習後、尚弥に聞いた。
―スパーリング相手は2階級上の砂川選手でした。先週、力石(政法)選手(大橋)のパートナーを務めていた砂川選手を自ら指名しました。
「カルデナス選手自体が正統派で、日本人でも多いようなスタイルだと思った。海外から呼ぶよりは自分で見て選んだ方がイメージしやすいかなと思って」
―今月のスパーリングは(日本スーパーバンタム級1位の)石井渡士也選手(RE:BOOT)、砂川選手と、日本人パートナーでした。
「海外から呼んで『あれ、意外と違ったな』というパターンが多いから。イメージできそうな相手ということで選びました」
―今後のスパーリング日程は?
「来週は2回やって、再来週も2回やってから出発ですね。そこで国内のスパーは上がり。米国では(弟の前WBA世界バンタム級王者)拓真、(いとこの井上)浩樹(ともに大橋)とマスボクシングしていく感じですね」
―調整は順調に見える。
「見ての通りというか、すごく良く仕上がっていますね。スーパーバンタム級でも次が6戦目で、自分の体と向き合いながら良いコンディションというものがすごく分かってきた。バンタム級の最後はウェートもきつくなっていて、減量を意識するトレーニングも多くなってしまっていた。最後の方がしんどくて動かない、というのがありながら過ごす時期もあったので。スーパーバンタム級では最後まで試合のためのトレーニングができる階級。次が6試合目で、疲れを抜きながらのコンディション作り、追い込みながらというのが本当に実感してできるなとようやく感じてきた」
―では、タイミング的にも一番良いラスベガス再上陸となった。
「そうですね、なのでラスベガスの試合は自信しかない」
―アウェー戦で長距離移動もある。調整スケジュールを前倒しした部分はあるか。
「それはないですね。あとは日本での試合が続いていたから、ラスベガスでやれることが約4年ぶりで、新鮮さ、楽しさがある。環境が変わり、時差とか食事面とか、そういうマイナス面だけでなく、プラス面として気分が上がる。本当に楽しみではありますね」
―2団体統一バンタム級王者時代の約4年前とは立場が違って向かうラスベガスになる。
「立場、あとは注目度が違うというところかなと」
―減量は。
「もう気にかけるほどではないと思っている。問題ないですね」
戦績は32歳の井上尚が29戦全勝(26KO)、29歳のカルデナスが26勝(14KO)1敗。
試合はPRIME VIDEOでライブ配信される。