4月12日、武蔵野の森総合スポーツプラザで「京王電鉄 presents Wリーグプレーオフ 2024-25」ファイナル第3戦…
4月12日、武蔵野の森総合スポーツプラザで「京王電鉄 presents Wリーグプレーオフ 2024-25」ファイナル第3戦が行われ、デンソーアイリスが富士通レッドウェーブを撃破。シリーズ戦績を2勝1敗とし、今シーズンの優勝に王手をかけた。
試合が始まると、デンソーは馬瓜エブリンがアシストや得点で存在感を発揮し、ベテランの髙田真希も“3点プレー”や3ポイントシュートで加勢。第1クォーター残り2分は相手の得点を抑え切り、19-12の7点リードで最初の10分間を終える。
第2クォーターに入ってもデンソーのペースは落ちず、髙田が怒涛の勢いでスコアを決めれば、赤穂ひまわりや馬瓜もスティールから相手のリズムを崩していく。終わり際には3点弾を連続で返される場面もあったが、ラストプレーでは髙田が着実に2点を沈め、40-29と11点を先行してハーフタイムを迎えた。
好調だった前半とは一転して、デンソーは第3クォーターでターンオーバーやシュートミスが続き、じわじわとリードを詰められる展開に。それでも、苦しい場面で髙田の得点やスティールで持ちこたえ、川井麻衣も要所で3ポイントをヒット。逆転は許さず、52-46の6点リードで最後のクォーターに突入した。
難所を耐えきったデンソーは、第4クォーターで再び流れを奪取。馬瓜や川井らが粘り強くリバウンドに飛び込み、中盤には2ケタリードにつなげると、たまらず富士通がタイムアウトを切る。それでもデンソーは主導権を渡すことなく、残り約2分には互いに主力を下げ、最終スコア76-53でデンソーが快勝を収めた。
優勝にあと1勝と迫ったデンソーは、髙田が24得点6リバウンド、馬瓜が11得点11リバウンドのダブルダブルでチームをけん引。ともに先発を務めた川井や赤穂ひまわりも攻防両面で貢献し、勝利をたぐり寄せた一因となった。
一方、追い詰められた富士通は町田瑠唯、宮澤夕貴がともに12得点6リバウンドを挙げ、ジョシュア ンフォンノボン テミトペも7得点5リバウンドと奮闘。最終クォーターでは7得点に抑えられる悔しい展開となったが、前年度王者の意地を見せ、第4戦でのカムバックを期待したい。
■試合結果
富士通レッドウェーブ 53-76 デンソーアイリス
富士通|12|17|17|7|=53
デンソー|19|21|12|24|=76