「広島2-3阪神」(29日、マツダスタジアム) 阪神・藤川球児新監督が1点リードの七回に驚きの采配を見せた。 先頭の坂本が遊撃内野安打で出塁すると、続く木浪が犠打。ネクストには原口が控えていたが、藤川監督は六回から登板していた投手の石井を…

 「広島2-3阪神」(29日、マツダスタジアム)

 阪神・藤川球児新監督が1点リードの七回に驚きの采配を見せた。

 先頭の坂本が遊撃内野安打で出塁すると、続く木浪が犠打。ネクストには原口が控えていたが、藤川監督は六回から登板していた投手の石井をそのまま打席に送り込んだ。石井は投ゴロ、近本は申告敬遠で歩かされ、中野が左飛で無得点に終わった。

 石井は七回のマウンドにも上がり、代打・田村を二ゴロ、二俣には右前打を許したが、矢野は投犠打。小園を申告敬遠で歩かせ、2死一、二塁とピンチを招いたが、モンテロを空振り三振に仕留めて2回1安打無失点で切り抜けた。

 昨年56試合に登板して4勝1敗1セーブ、防御率1・48と活躍した右腕だったが、1イニング以上を投げたのは2試合しかなかった。2イニングを投げたのは、2023年5月3日の中日戦以来となった。

 その後はゲラ、岩崎とつないで1点差を守り切った。 

 藤川監督は試合後、「打つべく選手が打った試合は取らないといけないという思いが強いので。チームを波に乗せるという部分では、石井もよく頑張ってくれましたね」と話した。