◇米国女子◇フォード選手権 presented by Wild Horse Pass 2日目(28日)◇ワールウインドGC (アリゾナ州)◇6661yd(パー72)渋野日向子は連日の「73」で回り、通算2オーバーで2日間を終えた。今季日米…

1つのミスで流れが変わった

◇米国女子◇フォード選手権 presented by Wild Horse Pass 2日目(28日)◇ワールウインドGC (アリゾナ州)◇6661yd(パー72)

渋野日向子は連日の「73」で回り、通算2オーバーで2日間を終えた。今季日米ツアー出場5試合目(予選カットなし2試合を含む)で初の予選落ちが確実となった。

3つ伸ばして通算2アンダーで迎えた前半17番がターニングポイントだった。その時点の暫定カットラインを上回り、さらに伸ばしたいパー5。1Wでしっかりフィニッシュを取ってフェアウェイに運んだ後、5Wのセカンドを大きく左に曲げた。ブッシュまで転がったボールは「打っても空振りしそうだった」と、アンプレヤブルを宣言。ドロップしたウェストエリアからの4打目が反対側のカラーまで飛び、5オン1パットのボギーとなった。

「17番でセカンドショットをミスしてから、本当に(流れが)変わってしまった。普通に狙えるショットだったんですけど…」。2オンの可能性も十分にあった局面での大きなミスを悔やむ。

それまで、左上3mほどにつけたスタートホールの10番、打ち下ろしのアイアンショットをピンの根元に落とした15番と2つのパー3でバーディにつなげたショットは及第点をつける内容。右ラフからのセカンドでしなやかにヘッドを走らせてグリーンを捉えた13番、バンカーに落とした2打目のミスをショートゲームでカバーした16番のプレーにも巻き返しの気配があった。それだけに、「ホントに17番のセカンドで変わってしまったなって感じです」。続く18番でもスコアを落とし、折り返してアウトコースでも2つのボギーを重ねた。

スイングで「もじもじしすぎかな」

2日間を通して見れば、やはりショットへの評価はシビアになる。気になるのは、アドレスに入ってからスイング始動までのテンポ。「ちょっと悩みながら打っちゃってる感じはある。構えてから“モジモジ”しすぎかな」。なかなかイメージを出せない分、少し時間がかかっている自覚はある。

トーナメントに出場した週では、今季初めてぽっかり空いた週末を過ごす。次週「Tモバイル マッチプレー」(4月2日~/ネバダ州シャドークリークGC)まで、ショットを立て直す時間に充てる。(アリゾナ州チャンドラー/亀山泰宏)