7月開幕のパリ五輪に出場するホッケー女子日本代表のジュード・メネゼス監督(53)が岡山県赤磐市を訪れ、22日は熊山運動公園で小学生約50人を指導した。 メネゼス監督はインド出身。代表GKを長く務め、2000年シドニー五輪に出場した。ニュー…

 7月開幕のパリ五輪に出場するホッケー女子日本代表のジュード・メネゼス監督(53)が岡山県赤磐市を訪れ、22日は熊山運動公園で小学生約50人を指導した。

 メネゼス監督はインド出身。代表GKを長く務め、2000年シドニー五輪に出場した。ニュージーランド(NZ)国籍を取得しており、14年からは同国女子代表コーチを務め、21年東京五輪ではアシスタントコーチとして8位入賞につなげた。大会後、女子日本代表「さくらジャパン」監督に就任した。

 赤磐市は東京五輪でNZ代表のホストタウンになった。大会後もホッケーの振興に力を入れており、今年も11、12月に熊山運動公園で全日本女子選手権が開催される。

 メネゼス監督は「小学生くらいで基本を身に付けるのはとても大事」と丁寧に指導。中長距離のパスやシュートに用いる「スイープ」では「姿勢を低く保ち、スティックで地面に虹を描くように」と手本も示した。

 子どもたちの質問にも答え、「ホッケーで肝心なのはまずハードワーク。基本を大事に、強い体を作ること」と話した。「みんなは14歳で始めた僕よりずっと早いから、絶対うまくなる」と励ました。

 6大会連続出場の女子日本代表は世界ランク10位。パリ五輪では1位のオランダ、3位のドイツと予選同組に入った。「とても難しいプールだがベストを尽くす。大きくて力強い相手に、速さで対抗する」と話した。(大野宏)