<卓球・ノジマTリーグ2020-2021シーズン 1月28日(木)>28日、卓球Tリーグ女子3位の日本ペイントマレッツが3連覇を狙う2位日本生命レッドエルフにマッチカウント3-2で勝利した。加藤美優がシングルス11勝目、前田美優がダブルス9…

<卓球・ノジマTリーグ2020-2021シーズン 1月28日(木)>
28日、卓球Tリーグ女子3位の日本ペイントマレッツが3連覇を狙う2位日本生命レッドエルフにマッチカウント3-2で勝利した。

加藤美優がシングルス11勝目、前田美優がダブルス9勝目でリーグトップタイ




写真:前田美優(左)、平野美宇(日本生命レッドエルフ)/提供:©T.LEAGUE

日本ペイントは1番のダブルス、2番のシングルスを落とし0-2と後が無くなったが、加藤美優が延長ビクトリーマッチを含む2勝。馮天薇(フォン・ティエンウェイ)も前回敗れていた平野美宇にストレート勝ちし、チームを救った。

加藤は今季、国際大会でチームへの合流が遅れたがそれでも、シングルス11勝目で木原美悠(木下アビエル神奈川)と並ぶ勝利数リーグ2位タイとなった。加藤はビクトリーマッチでも4戦3勝と勝負強さが光る。この試合でも1-7の劣勢から見事な逆転勝ちを見せた。

日本生命は今季初ペアリングとなった平野美宇/前田美優組が抜群のコンビネーションを見せストレート勝ち。前田はリーグトップタイのダブルス9勝目を挙げた。

スコア詳細と試合後の監督、選手コメントは以下の通り。

加藤美優(日本ペイントマレッツ)コメント




写真:加藤美優(日本ペイントマレッツ)/提供:©T.LEAGUE

ー試合を振り返って

今日は最初の試合でいい形で勝てて、もう1回同じ相手とビクトリーでびっくりしたんですけど、戦術もしっかりできて、勝ててよかったです。

ービクトリーマッチ(VM)1-7からの逆転の理由は

自分が焦ってミスしていたので、いったん落ち着いて、ラリーを続けようという感じでやりました。0-3くらいで諦めそうになったが、せっかく5番まで回ってきてるんだからと思って踏ん張りました。

ー対森さくら選手で意識していることは

いつも負ける時は前半攻め込まれて負けて、勝つときは自分が1.2ゲーム先に取ってという感じです。ボールに威力もあるし、乗せてしまうと手がつけられなくなるので、いかに自分が粘って凡ミスしないようにしてチャンスメイクするかを意識しています。

ー試合の勝敗を託されるVMの出番が多いが

やっぱり、エースを任せてもらっていて、自分のモチベーションは高いです。

三原孝博監督(日本ペイントマレッツ)コメント




写真:日本ペイントマレッツ・三原監督/撮影:ラリーズ編集部

ー試合を振り返って

素晴らしい試合だった。(0-2の)窮地から2-2に持ち込み、ビクトリーマッチでは最後、加藤が自分で立て直し、気持ちの強さを見せてくれた。いま、これだけ連勝している加藤が気持ちの面で優位に立てたなと思いました。

ービクトリーマッチ(VM)について

向こうが攻める気で来ていたので、出だしが悪かったのは仕方ない。加藤の気持ちの強さがサードシーズンでは出ていて、今日はそれを象徴する試合だったなと思います。

ーVMの組み合わせは読みどおりか

そうですね。2-2のVMは森さくら選手のようなファイターが出てくるかなと。うちは、(オーダーが)バレてる状況でも加藤が勝ってくれて、今日は久しぶりにベンチで感動した試合でした。

ー馮天薇の今日の試合はどう見たか

疲れは隠せない状況と思うが、周りのスタッフが懸命に対応してくれて、体調面を整えてくれた。
ダブルスで悔しい負け方をしたにも関わらず、シングルスで平野に勝つという、世界のトップレベルの馮天薇が見られたんじゃないかなと。

ー「加藤美優の気持ちの強さに感動した」というのは、どういうところか

マレッツに愛情が出てきてるんじゃないかと思います。今までは自分が勝ったら嬉しいという部分だけだったかもしれないが、今日見ていると、ベンチで選手たちで話をしながら“マレッツ愛”が出てきているんじゃないかと感じた。「私が勝ってチームも勝つんだ」というプレーが随所に見られて、そこが感動したところ。

ー加藤美優の手首の状態は

チキータ、ミユータ、加藤の得意なプレーは手首を使う技術が多いので、もちろん加藤自身と相談しながらだが、いつも「自分は出るつもりで準備してます」と言ってくれるのも心強い。加藤“様様”、本当に感謝しています。

村上恭和監督(日本生命レッドエルフ)コメント




写真:村上恭和総監督(日本生命)/撮影:ラリーズ編集部

ー試合を振り返って

ダブルスを勝って有利に進めることができたが、馮天薇が作戦を変えて挑んできてそこが勝負の分かれ目だったかな。ビクトリーマッチは正直言えば少ししんどいかなと思ったが、作戦も立てて森さくらもとても頑張った。

ー平野、前田組のペアリングの狙い

もともと平野美宇が参戦したらダブルスも、と考えてました。(前回、前々回は前田が少し体調が悪くて左がいなかったので、平野美宇をシングルスとVMで2回使いだった。)普通に考えれば、ダブルスとシングルス。ラスト向きではないと本人も言ってますから、これがレギュラーの戦い方かなと思ってます。平野は、東京オリンピックでもダブルスのうまさを買われて3番目の団体要員に選ばれている。持ち味を活かすにもダブルスはいいと思っている。

ー大阪ダービーはVMにもつれ込む接戦が多い印象

普通はダブルスが勝つと有利なんですが、今はどのチームも実力が伯仲している。5番でどのカードを持っているかも大事になるが、今はうちは故障している選手も多く、こういう結果になることもある。

日本生命レッドエルフ 2-3 日本ペイントマレッツ




写真:日本ペイントマレッツ/提供:©T.LEAGUE

◯平野美宇/前田美優 2-0 フォン・ティエンウェイ/永尾尭子
11-4/11-2

◯ユ・モンユ 3-2 サウェータブット・スターシニー
10-11/11-10/5-11/11-6/11-6

森さくら 0-3 ◯加藤美優
8-11/6-11/9-11

平野美宇 0-3 ◯フォン・ティエンウェイ
10-11/10-11/5-11

森さくら 0-1 ◯加藤美優
11-13

文:ラリーズ編集部