10月18日、東京六大学秋季リーグの第5週1日目が行われ、第2試合の明大対慶大は、慶大が9回に追いつき2対2の引き分けに終わった。9回4安打2失点、123球の熱投を見せた明大・入江 先制したのは慶大。4回に連打と犠打で1死二、三塁とチャンス…

10月18日、東京六大学秋季リーグの第5週1日目が行われ、第2試合の明大対慶大は、慶大が9回に追いつき2対2の引き分けに終わった。

9回4安打2失点、123球の熱投を見せた明大・入江

 先制したのは慶大。4回に連打と犠打で1死二、三塁とチャンスを作ると、福井章吾(3年・大阪桐蔭)の犠飛で先制。先発した木澤尚文(4年・慶應)は6回までほぼ毎回ランナーを出しながらも、粘り強くピッチングを続けて得点を許さず。
だが7回、明大は四球で出塁し無死一塁から、植田理久都(3年・高松商)が三塁線を破るタイムリー二塁打を放ち、同点に追いつく。さらに犠打で1死三塁とすると、陶山勇軌(3年・常総学院)が犠飛を放って勝ち越しに成功。
2対1と明大リードで迎えた9回裏、慶大は1死一塁から正木智也(3年・慶應)がライト前へヒットを放つと、大きく弾んだ打球がライト・陶山の頭を越えて一塁走者が一気に生還(記録は単打とライトのエラー)。正木も三塁を陥れ、2者連続申告敬遠で1死満塁とサヨナラのチャンスを迎える。だがこのピンチを入江がしのぎきり、2対2で試合終了。

8回4安打2失点と試合を作った慶大・木澤

試合後、明大・田中武宏監督は「最後にちょっと予期せぬ形で……。陶山はうちの守りでは丸山(和郁)と並んでしっかりやる子ですから、誰であってもうちはそうなったのではないかなと思います」と、選手をかばった。また慶大・堀井哲也監督は「よく追いついたと思いますが、明日のことを考えようと思っています」と試合を決めきれなかったことに悔いをにじませた。
この試合を終えともに0.5ポイントを獲得し、明大は勝ち点5、慶大は4.5とした。

■明治大vs慶應義塾大
明大 000 000 200=2
慶大 000 100 001=2
【明】入江-植田
【慶】木澤、生井-福井

◎明治大・入江大生(4年・作新学院)
「9回に先頭打者にフォアボールを出して、球場を慶應の押せ押せにしてしまった自分の一番のミスが負の連鎖になり得点に繋がった。自分が普段の練習からもう一つ詰めるところを詰めないと、こういう風に詰めの甘さが出てしまう。明日は絶対に勝ちたいと思います」

◎慶應義塾大・木澤尚文(4年・慶應)
「今日の投げ合いに勝たないと優勝はないなと思って試合に臨んだので、7回の2点を1点で終わらせたら勝てていたと思うので非常に悔しいですし、また野手に助けられる形にはなってしまいましたが、結果として0.5ポイントを取れたことはチームとして大きいと思います」