バスケットボール・Bリーグの大河正明チェアマンがオンラインでの会見を行い、2020年6月30日付けで退任し、後任として千葉ジェッツの代表取締役会長である島田慎二さんが、同年7月1日に就任する予定であることを発表した。今後は、6月に行われる臨…

バスケットボール・Bリーグの大河正明チェアマンがオンラインでの会見を行い、2020年6月30日付けで退任し、後任として千葉ジェッツの代表取締役会長である島田慎二さんが、同年7月1日に就任する予定であることを発表した。今後は、6月に行われる臨時理事会で承認を受け、正式決定となる。

Bリーグは、19年の夏に『B.LEAGUE BEYOND 2020-超えて 未来へ-』という中長期の方針を発表。そのフェイズ1が20年までとなっており、フェイズ2からは若い人に引き継ぎたいという意向を大河さんが示したため、今回の退任となった。

「任期はありますが、この仕事は1年1年が勝負。まだ体力があるうちに若い方にバトンタッチするべきだと考えました。また、長期政権は権力が集中したり、忖度が合ったり、ガバナンス的に良くないと思っていたことも理由にあります」

大河さんは、サッカー・Jリーグの常務理事などを歴任したあと、日本バスケットボールの改革を担い、国内2リーグを統合したBリーグの誕生に尽力し、初代チェアマンに就いた。今後は、その知見を活かしてプロ・アマチュア問わず、幅広くスポーツに関わる仕事をしていきたいと話した。 後任となる島田さんは、2012年、当時bjリーグに所属していた千葉ジェッツの社長に就任。様々な改革により、リーグ屈指の人気クラブに成長させた。現在は、同クラブの代表取締役会長を務めているが、6月30日付けで退任することも発表された。

大河さんの退任にあたり、野宮拓弁護士を委員長とするワーキンググループが設立され、後任候補を選定。当初は、外部から数名の候補者をリストアップしたが、そのタイミングで新型コロナウイルス感染拡大の影響が大きくなり、リーグ戦が中断。その事態を受け、バスケットボール界に精通していない外部経営者では難しいと判断し、島田さんに打診し、了承を得た形となった。

フェイズ2から新体制となるBリーグ。来年には東京五輪も控えており、その手腕が注目される。