ファイナルでレブロンとの対戦を望んでいたガソル


 2007-08シーズンの途中、それまで所属していたメンフィス・グリズリーズからロサンゼルス・レイカーズへとトレードで移籍したパウ・ガソル。当時はコービー・ブライアント(元レイカーズ)を中心としたチームであり、彼はすでに3連覇を経験していたのにも関わらず、さらなる優勝を渇望していた。そこへガソルが加わり、当時チームに導入されていたトライアングル・オフェンスに見事にフィットすると、のちにレイカーズは2009年と2010年のファイナルで連覇を達成していくことになる。

 レイカーズが最後にチャンピオンシップに輝いてからちょうど10年の月日が流れる。現役引退は表明していないものの、現在はポートランド・トレイルブレイザーズのコーチングスタッフとして活躍しているガソルは、『ClutchPoints』をとおして当時について振り返ったそうだ。2009年はオーランド・マジック、2010年ではボストン・セルティックスとそれぞれファイナルで対戦したレイカーズ。ガソルはその時のファイナルで、レブロン・ジェームズ(レイカーズ)率いるクリーブランド・キャバリアーズと激突していた可能性について言及した。

「可能性はあったんだ。でもボストンはより強いチームだったし、当時はオーランドもクリーブランドより強力なチームだったから、それは実現しなかった」とコメントしたガソル。事実キャブスは2008-09シーズンは66勝16敗を記録するも、プレーオフのカンファレンス・ファイナルでマジックに2勝4敗で敗戦。2009-10シーズンは61勝21敗を記録したが、カンファレンス・セミファイナルにてセルティックスに2勝4敗で敗戦している。

「そうしてレブロンは最終的にマイアミ(ヒート)へと移籍した。僕は2011年のファイナルで彼と対決することを望んでいたんだ」と、レイカーズが3連覇を目指していた2010-11シーズンを振り返るガソル。「けれど僕らは正しいマインドを持たず、それを果たすための正しい場所に位置していなかった。僕らはうまくいかなかったが、ダラス(マーベリックス)はやってみせたんだ」と語る。そのシーズンのレイカーズはそれまで3シーズン連続でファイナルに進出していた疲労もあり、ケミストリーも不安定であった。そうして最終的にカンファレンス・セミファイナルにて、マブスにスウィープ(4連敗)を喫し、2011年はマブスがヒートとのシリーズを制して優勝を果たしている。

 もしレイカーズか、あるいはレブロンが所属していたチームのどちらかが当時敗戦せずに勝ち進めていれば、いずれかのファイナルでコービーとレブロンの世紀のマッチアップが実現していたかもしれない。だが今シーズンのレブロンは非常に慕っていたコービーの意思を引き継ぎ、優勝を目指してチームを力強くけん引している。歴史に残ったであろうシリーズは実現はされなかったが、レブロンはレイカーズでこの先また違った素晴らしい未来を切り拓いていき、新たな歴史を築き上げてくれるだろう。