2020-2021シーズンに向けて動き出した、5シーズン目のBリーグ。2019-2020シーズンは新型コロナウイルス感染拡大によりリーグ途中での中止を余儀なくされたが、心機一転、東西2地区20チームによる新体制で10月の開幕を目指す。また…

 2020-2021シーズンに向けて動き出した、5シーズン目のBリーグ。2019-2020シーズンは新型コロナウイルス感染拡大によりリーグ途中での中止を余儀なくされたが、心機一転、東西2地区20チームによる新体制で10月の開幕を目指す。

また、東京2020オリンピックの開催延期も決定するなど、不測の事態に見舞われたスポーツ界。

そんな中でも、選手の生リモートインタビュー配信など、話題性のある企画を発信し続けるバスケットボール界について、「水曜バスケ!」のMCを務めるスポーツアンカーの田中大貴さんに話を聞いた。

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残念ながら、Bリーグ4シーズン目は中止となりました。

田中:非常に早い判断で、勇気ある決定だと思います。そして、選手会と話し合って決めたということはとても意義のあることだと思います。ファンの観点からすると非常に残念ではありますが、誰が悪いというわけでもないので。たぶん、こういう状況になった次のシーズンは、とてもドラマチックになると思います。シーズンが中止になってしまったからこそ、その熱量は次のシーズンで爆発すると思うので、今はパワーを溜めて次のシーズンを全力で楽しみたいですね。

2020-2021シーズンのB1は東西2地区制で行われることが決まりました。

田中:変則的に対応できるのはすごいですよね。他のプロリーグでは考えられないこと。フレキシブルに、しかも早い段階で判断して調整できるのはBリーグのフットワークの軽さの現れだと思います。まだまだ成長段階であって、今後新しい仕組みを作っていく段階ではありますが、状況に応じて対応していく行動力とかは本当に素晴らしいですよね。2リーグ制にすることで、今までとは勢力図も変わりますし、シーズンの展望も変わってきます。そこらへんも楽しみなところですね。

 

「水曜バスケ!」にもゲスト出演してくれた横浜の田渡凌選手が人気恋愛番組に出演したり、Bリーグは新しい試みや企画を積極的に行っているイメージです。

田中:本当に、新しいことにトライする気持ちが素晴らしいですよね。プロスポーツの歴史を振り返ってみると、華々しく開幕したJリーグも4シーズン目くらいで観客動員が伸び悩んで苦しんだという過去がありました。Bリーグの場合は、SNSと連動したり、ネット配信に力を入れたり、その時代にあったメディアをうまく使いながら、ファンの心を掴みにいっていると感じますね。そういう意味では、今の時代に即した、これまでにないプロリーグだと思っています。選手たちも、「Bリーグはこうだ」「他のプロスポーツはこうだ」というしがらみがなくて、一緒に育ててチャレンジして大きく広げていこうという気持ちが強いです。バスケットボールをもっともっとメジャーにするという意思を感じる団体で、いろいろな試みにチャレンジする姿勢が印象的です。すごく勢いを感じますよね。

4シーズンBリーグを見てきて、感じたこと、変わったことはどんなところですか?

田中:新しく力のある選手が続々と出てきているという印象です。プロリーグが始まって4シーズン、選手のレベルがすごく底上げされていると思います。プロのリーグができるというのは、競技全体のレベルが上がるということ。また、バスケットボールの人気もさらに熱くなってきているのを実感しています。代表レベルでいえば、日に日に日本チームのレベルは上がってきているので、オリンピックが一年延期になったというのは、日本のバスケットボール界にとってはプラスなのではないかと思っています。

八村塁選手や渡邊雄太選手など、海外勢の活躍が目覚ましいです。

田中:野球の場合、1995年に野茂英雄さんが挑戦するまでメジャーリーグは未知の世界でしたが、野茂さんが道を開いてくれたことで、多くの選手が追随するようになりました。同じように、バスケットボールでも八村塁選手がNBAにいったことによって、NBAを見る機会が増えて、身近に感じられるようになってきました。知らなかった世界が見えてくると、選手の意識が変わってきます。意識が変わるとレベルが上がり、レベルが上がるとチームが強くなる。チームが強くなるとファンが増えて、バスケットボールを見る機会も増えてくる。どんどんとそういった好循環が生まれてくるはずです。今後ますますNBAに挑戦したいという明確な目標を立てる選手が増えてくると思います。次はどの選手がNBAチームと契約するのか楽しみですし、そういう選手が早いタイミングで出てくると、また日本のバスケットボール界は変わるだろうなと思っています。プレーのレベルの底上げという側面ももちろんですが、NBAはメディアで取り上げられやすいので、NBAに挑戦することは日本のバスケットボール界の裾野を広げる作業に繋がると思うので、どんどんチャレンジしていって欲しいですね。

(後編に続く)

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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