文=丸山素行 写真=B.LEAGUE

最終クォーター中盤の痛すぎる0-15のラン

サンロッカーズ渋谷が墨田区総合体育館にアルバルク東京を迎えた水曜ナイトゲーム。

終盤に怒涛の追い上げを見せたがSR渋谷だったが、最終クォーター中盤の大きすぎるビハインドを覆すことができずに78-79の惜敗を喫した。

A東京は安藤誓哉を中心にSR渋谷の激しいプレッシャーディフェンスをギリギリのところでかいくぐり得点に繋げたことで、開始5分強で14-2と最高のスタートを切った。

それでも、石井講祐が3ポイントシュートを高確率で沈めて悪い流れを断ち切ると、誰が出ても強度の落ちないディフェンスで連続ターンオーバーを誘発し、ライアン・ケリーのゴールで30-28と逆転してオフィシャルタイムアウトを迎えた。

その後、田中大貴のシュートで再逆転したA東京がセカンドチャンスポイントで優位に立ち、わずかながらも常にリードしながら時計は進んでいった。

追いかける展開が続いたSR渋谷だが、ゾーンが機能しターンオーバーをしっかり得点に繋げたことで、最終クォーター残り6分43秒に59-59の同点に追いついた。

終盤に見せた怒涛の反撃

だが、SR渋谷の伊佐勉ヘッドコーチが「オフィシャルタイムアウト前のメンバーチェンジで読み違え、結果的に0-15。そこが負けた大きな原因になったポイント」と語ったように、チャールズ・ジャクソンを休ませた時間帯に突如ブラックアウトに見舞われた。

機能していたゾーンを継続するも、須田侑太郎にショットクロックギリギリで3ポイントシュートを射抜かれ、ケリーのターンオーバーから田中にも3ポイントシュートを許すなど、一気に2桁のビハインドを背負った。そして、4人のメンバーを一度に代えて立て直しを図ろうとした直後には、2度のオフェンスリバウンドからアレックス・カークにプットバックダンクを許し、さらにディフェンスローテーションが間に合わずに津山尚大の3ポイントシュートを浴び、この日最大となる15点のビハインドを背負った。

残り時間は3分、この時点で勝敗は決したかに思えたが、SR渋谷はここから劇的なカムバックを見せた。

強度マックスのオールコートディフェンスを披露し、試合巧者のA東京から8秒バイオレーション、24秒バイオレーションを誘発。ターンオーバーを得点に繋げ、残り9秒には石井の3ポイントシュートで1点差と肉薄した。だが、パスを繋がれファウルゲームに持ち込めず、そのままタイムアップを迎えた。

17ターンオーバーを誘発したディフェンス力

A東京の指揮官ルカ・パヴィチェヴィッチが「出だしから主導権を握り、波はあったものの、我々のほうが良いプレーをしていた時間が長かった」と語ったように、序盤のロケットスタートや第4クォーターのランなど、大事な時間帯でのパフォーマンスで上回ったことを勝因に挙げた。

そして、「東地区のライバルチームとのビッグゲームでした。東地区は激戦区なので後々のことを考えても勝つことができて本当に良かった」と、満面の笑みを見せた。

一方、敗れた伊佐コーチはビッグラン以外の敗因をこのように語った。「ゲームの入りが悪く、アルバルクさんにああいう入り方をしたら追いかけるのは大変という印象です。せっかくディフェンスを頑張ってシュートを落とさせているのに、リバウンドを取り切れなくてそこを沈められた」

伊佐コーチが言うように、オフェンスリバウンドは12-14と互角だったが、セカンドチャンスポイントで10-17と大きく下回ったことも敗因となった。

それでも、ここまで平均ターンオーバー数が10を切るミスの少ないA東京から17ものターンオーバーを誘発した点に手ごたえを感じている。「アルバルクさんはターンオーバーが平均10以下。我々は15以上はやらせていて、今日もターンオーバーから30点くらいスコアしました。そこは収穫です。23秒守れているけど、24秒守れるようにしていきたい」

チャンピオンシップ、そしてその先を見据えるSR渋谷としては手痛い1敗となった。それでも、終盤の劇的なカムバックなど、負けてなお強しと言える内容でもあった。

1月22日のB1 9試合の結果
北海道71-84千葉
秋田66-64宇都宮
SR渋谷78-79A東京
横浜86-84川崎
富山74-61新潟
三河78-74三遠
京都92-78琉球
大阪76-74滋賀
島根75-81名古屋D