99%はプロ選手にならない!サッカーに熱中する子どもを応援しつつ、現実的な期待をすべき理由http://www.sakaiku.jp/column/challenge/2016/011265.htmlもし、小学生が中学受験をするのであれば、…

99%はプロ選手にならない!サッカーに熱中する子どもを応援しつつ、現実的な期待をすべき理由
http://www.sakaiku.jp/column/challenge/2016/011265.html


もし、小学生が中学受験をするのであれば、親は複数の中学校の特色を調べ、わが子に合うかどうかを熟慮し、親子でよく話し合うのではないでしょうか。それと同時に模試の成績などと、志望する学校の偏差値情報とを照らし合わせ、挑戦の意味合いで受験する学校、本命として受験する学校などを決めていくことと思います。

スポーツの場合はどうでしょうか。水泳や陸上競技などタイムで評価できるものもありますが、集団種目の球技では、我が子の能力を客観的に測ることは難しいものです。プロのスカウトでも、選手を評価することは簡単なことではなく、1人の選手を巡って評価が分かれることも珍しいことではありません。

親が子どもに対して「ただ、サッカーを楽しんで欲しい、それ以外には何も期待していない」のであれば、そもそもサッカー選手としての我が子の能力を測る必要はないと思います。しかし、「強豪のクラブチームでプレーさせたい」「もしかしたらプロ選手になれるかもしれない」「いや、代表も夢ではない」と親が未来予想図を描いているときは、夢と現在地の距離を考えてもよいかもしれません。(取材・文 谷口輝世子)


■ハイスクールのサッカー部員のうちプロ入りできるのは0.07%

米国テキサス州の高校体育協会に相当する組織では、『保護者ハンドブック』に興味深いデータを掲載しています。トライアウトをパスして入部している高校運動部員のうち、どのくらいの割合が全米大学体育協会NCAAのD1と呼ばれる強豪校でプレーできるのか、高校運動部員のうち、どれくらいがその後、プロ選手になれるのかなどを数字で示しています。 例えば、高校バスケットボール部員のうち、プロ入りできるのは0.03%、サッカー部員のうちプロ入りできるのは0.07%だとされています。

また、ミシガン州のレクリエーション色の強いサッカーチームでは、「99%以上の子どもはプロ選手にはならないので、このチームではプロ選手を育成することは考えずに運営する」と明言しているところもあります。

■目標に向かって熱中する子どもに対して、私たち親にできること

私の手元には日本の子どものサッカー選手のうち、何%がプロ選手になるのかというデータはありませんが、同年代のサッカー競技人口と毎年、プロ入りする人数が分かれば、どのくらいの「合格率」かが分かります。

子どもが強豪チームに入りたいと自分で考えて目標に向かって熱中することや、プロ選手や代表選手に憧れて夢中にサッカーに取り組むのは素晴らしいこと。小学生の選手なら、将来の職業として「サッカー選手」を挙げるのも当然のことのように思います。その気持ちを受け止めて、サポートするのが親心というものでしょう。親と子との二人三脚体制の家庭も多いと思います。


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