「わが子の野球、親御さんが気をつけることは?」と王貞治さんに。
「親子と指導者、信頼の作り方とは?」と栗山英樹さんに。
まったく別の質問をぶつけたのに、お二人の答えは同じ言葉にたどり着きました。
Q1. わが子の野球、親御さんが気をつけることは?
まず王さんが答えたのは、プレッシャーとの向き合い方だった。
「プレッシャーをかけすぎないってことですよね。それが子どもの重荷になっちゃうと何にもならないんでね」
期待をかけること自体は自然なことだ。ただ、それが子ども自身の負担になってしまっては本末転倒だと王さんは言う。
「だから『頑張れよ!』っていうことで良いんじゃないですかね」
多くを望まず、まずは背中を押す一言で送り出す。王さんの答えの奥には、干渉はしないけれど、気持ちの中では応援や後押しをちゃんと持っておく、という姿勢が透けて見える。実際、王さんは見守り方についてこう続けている。
「静かに見守るっていうのも、お父さんお母さんには大事なことだと思いますね」
声をかけることだけが応援ではない。何も言わず、そっと見守る時間もまた、親の大切な役割だという。
Q2. 親子と指導者、信頼の作り方とは?
続いての質問には、栗山さんが答えた。
「本当にプレッシャーをかけすぎない。親が期待するのはわかるんですけど」
王さんと同じく、まずはプレッシャーの話から始まった栗山さん。そのうえで、指導者との関係についてこう語った。
「その子をまず(チームに)預けたんだったら、ある程度信じて頼むとか」
チームに預けたなら、ある程度は指導者を信じて任せる。ただし、任せきりにしていいわけではない。栗山さんはこう続けている。
「スマホで色んな情報が見られるようになっているので、ちゃんと吟味してあげて」
これは、わが子に合うチームはどこなのかを、親自身が情報を集めて見極めてあげるということだ。そして、チームを選んだあとは指導者との対話も欠かせないという。
そして、一番大事なことは
「その子のために本当に(助けに)なるのは何なんだろうかっていう」
チームを選ぶところまでは親の役目、そこから先は指導者を信じて任せる。それでも根っこにあるのは、子ども自身にとって本当に助けになるのは何かを、大人たちが常に問い続けることだ。栗山さんはさらに、こんな言葉も付け加えている。
「自分の子だから、こうとか、そういうことじゃなくて。それは大事かなと思います」
わが子だからと特別扱いをするのではなく、一人の選手として向き合う。栗山さんらしい、フェアな姿勢が垣間見える一言だ。
二人が口を揃えた、ひとつの言葉
聞かれた質問は違う。それでも、王さんと栗山さんの答えは、最後には同じ言葉にたどり着いた。「大事」——プレッシャーをかけすぎないこと、そして適度な距離感を保つことだ。
王さんの答えは、子どもと自分自身の距離感の話だった。干渉しすぎず、しかし気持ちでは支え続け、そっと見守る。栗山さんの答えは、親と指導者、それぞれが担うべき領域の話だった。信じて任せる部分と、親として関わり続ける部分を、きちんと分けて考える。
向いている方向は違っても、根っこにあるのは同じ発想だ。自分の領域を守りすぎず、かといって踏み込みすぎもしない。そのちょうどいい距離感こそが、子どもが野球を長く楽しむための土台になる——そんな共通のメッセージが、この対談には込められている。
球心会とは
球心会とは
一般財団法人 球心会(きゅうしんかい)は、2025年5月に王貞治氏が代表となって設立された野球振興団体だ。副代表には栗山英樹氏が就任し、多数の元プロ野球選手・レジェンドがアンバサダーとして参画している。
単なる「野球の普及」にとどまらず、王貞治・大谷翔平を超えるような世界的ヒーローが野球界・スポーツ界から生まれ続ける未来をつくることをビジョンに掲げる。子どもたちが野球と長く楽しく向き合える環境づくりを目指し、以下のような取り組みを展開している。
総合プラットフォームの運営(BEYOND OH! PLATFORM)
全国の野球イベントやチームの検索、先輩保護者の知恵が詰まった「パパママブログ」など、保護者と子どもに寄り添う機能を備えた無料のアプリ・Webサービスを運営している。
データ基盤の構築
学童・高校・プロ球団など、これまで分断されていた野球界のデータを「球心会ID」をハブとしてつなぎ、野球人口を増やすためのインフラづくりを進めている。
リアルイベントの開催
観戦だけでなく「やってみる・触れてみる」原体験を提供する子ども向けイベント「PLAY KIDS」などを開催している。
<アプリ概要>
アプリ名 BEYOND OH! プラットフォーム
提供開始日 2026年4月27日(月)
対応OS iOS / Android
利用料金 無料
ダウンロード先 App Store / Google Play


























