野球未経験の少年が、王貞治・栗山英樹と同じグラウンドに立った。CM撮影の主人公・イシハラくんが、2人のレジェンドと過ごした1日——その時間は、少年を確かに変えた。
普段なかなか見られない2人の素顔も、完全密着でお届けします。
本記事では、CM撮影の主人公にフォーカスしながら撮影当日の舞台裏を振り返る。
フェンス越しに覗くシーンから、撮影は始まった
このCMの主役は、野球経験ゼロの少年・イシハラくんだ。最初の撮影シーンは、グラウンドのフェンス外からのカットだった。家族で野球風景を覗き込み、子どもが「野球したいな」とつぶやくシーンだ。
大勢のスタッフとカメラに囲まれた撮影現場で、イシハラくんは声が小さく、緊張している様子だった。
そんな中、一見シンプルなこのシーンに実は1時間弱を要した。頭上を飛行機が通過するたびに音声が乱れ、雲が太陽を隠すたびに照明条件が変わる。同じカットを何度も何度も撮り直した。カメラクルー全員が空を見上げながら雲の動きを読み、飛行機が過ぎ去る瞬間を待つ。そんな時間が繰り返された。
初めての野球体験——ティーバッティング
続いては、実際にティーバッティングに挑むシーンだ。晴天の下、バットを持った子どもたちが順番を待ちながらグラウンドに並ぶ。イシハラくんにとっては、生まれて初めてバットを握る瞬間でもあった。
最初はバットがボールをうまく捉えられなかった。空振り、かすり当たりが続く。それでも何テイクも繰り返していく中で、バットがボールに当たる場面が増えていった。上達したかどうかはわからない。ただ、ボールに当たるたびにイシハラくんの表情が少しずつ変わっていったのは確かだ。
モニターに映るイシハラくんの顔には、いつの間にか笑顔が出ていた。撮影開始時の緊張した表情とは明らかに違った。野球の楽しさを体で感じ始めていたのだと思う。
野球との出会いは、こういう場所から生まれる
王さんと栗山さんが合流しても、現場の空気は終始和やかだった。2人とも子供への接し方が柔らかく、自然体で距離を縮めていた。レジェンド2人を前にして緊張しそうなものだが、そう感じさせない雰囲気が2人にはあった。
CM撮影後のインタビューで、野球の魅力について問われた王さんは「いい打球が飛んだ時の喜びは、他のスポーツにも劣らない」と語り、子どもへの期待として「とにかく上を目指してチャレンジしてほしい」と話した。
そして野球人口を増やすためには何が必要かという問いに、栗山さんはこう答えた。「野球の楽しさを感じてもらう機会ができれば」——この日のイシハラくんがまさにそれを体現していた。野球未経験の少年が、初めての野球体験でバットを振り、ボールに当たるたびに笑顔になっていく。栗山さんの言葉の答えが、この1日の中にあったと感じた。
球心会とは
一般財団法人 球心会(きゅうしんかい)は、2025年5月に王貞治氏が代表となって設立された野球振興団体だ。副代表には栗山英樹氏が就任し、多数の元プロ野球選手・レジェンドがアンバサダーとして参画している。
単なる「野球の普及」にとどまらず、王貞治・大谷翔平を超えるような世界的ヒーローが野球界・スポーツ界から生まれ続ける未来をつくることをビジョンに掲げる。子どもたちが野球と長く楽しく向き合える環境づくりを目指し、以下のような取り組みを展開している。
総合プラットフォームの運営(BEYOND OH! PLATFORM)
全国の野球イベントやチームの検索、先輩保護者の知恵が詰まった「パパママブログ」など、保護者と子どもに寄り添う機能を備えた無料のアプリ・Webサービスを運営している。
データ基盤の構築
学童・高校・プロ球団など、これまで分断されていた野球界のデータを「球心会ID」をハブとしてつなぎ、野球人口を増やすためのインフラづくりを進めている。
リアルイベントの開催
観戦だけでなく「やってみる・触れてみる」原体験を提供する子ども向けイベント「PLAY KIDS」などを開催している。
<アプリ概要>
アプリ名 BEYOND OH! プラットフォーム
提供開始日 2026年4月27日(月)
対応OS iOS / Android
利用料金 無料
ダウンロード先 App Store / Google Play



































