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6月15日、バスケットボール男子日本代表が若手選手を中心としたのディベロップメントキャンプを公開。現在アメリカの大学でプレーする川島悠翔がメディア対応を行った。
現在、NCAAディビジョン1のシアトル大に在学する川島だが、目のケガの影響により昨シーズンはプレー機会を失った。大学進学後、期待されたデビューイヤーを棒に振ることになったが、その間も地道にトレーニングを重ね、再起のタイミングを待っていた。
「トムさん(ホーバスヘッドコーチ)のバスケは準備してきたので、また戻ってきたなという感じです」。数日間のキャンプを振り返った川島の表情には充実感がにじむ。一方で「練習はしてきたので体は大丈夫なんですが、試合勘はまだ戻ってきていない」と現状に対する冷静な自己評価も口にした。
川島の代名詞とも言えるのが、鋭く力強いドライブだ。本人も「トムさんにも言われたが、ドライブが自分の強み。そこからしっかり判断ができれば」とその武器に手応えを示す。シアトル大学での練習では、フィニッシュの強度を高めることやストップの動きの改善に取り組んできたという。
「まだまだ失敗することが多くて、大丈夫かなと思うこともある。でも、どんどんチャレンジして、自分の武器をトムさんに見せたい」。今夏のアジアカップでのロスター入りを目指す川島にとって、今回のキャンプは大きなチャンスであり、自己アピールの場である。
現在の心境について、「このキャンプに呼ばれたことはすごくうれしいし、当たり前じゃないことだと自覚している」と感謝の気持ちをにじませた。そのうえで課題として挙げたのは判断力とボールをなくさないこと。ファンブルする場面があったとし、ビデオを見直して改善に努めている最中だ。
これまでU16、U18といった年代別代表で活躍し、将来の日本代表を担うと嘱望されてきた川島。大学での挫折とリハビリの期間を経て、今再びその名をトップチームに刻むべく奮闘している。
アジアカップ出場、そしてその先のワールドカップ、ロスオリンピックへの大舞台を見据え、川島悠翔は覚悟とともに歩みを進めている。
【動画】ディベロップメントキャンプでメディア対応をする瀬川琉久