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6月20日(現地時間19日、日付は以下同)。2勝3敗で追い込まれたインディアナ・ペイサーズが、オクラホマシティ・サンダーとの「NBAファイナル2025」第6戦に臨み、ホームのゲインブリッジ・フィールドハウスで最大31点差をつけて最終スコア108-91で快勝し、3勝3敗の逆王手に持ち込んだ。
第4、5戦で2連敗を喫していたペイサーズは、序盤こそショットが入らず2-10とリードを許すも、パスカル・シアカムとアンドリュー・ネムハードが躍動して15-12で逆転すると、そこから波状攻撃でサンダーからリードを広げていき、レジー・ミラーやマーク・ジャクソンらOBたちも含めた1万7274人がつめかけた“ホーム最終戦”で見事な勝利を飾った。
この試合、ペイサーズではオビ・トッピンが20得点6リバウンド2スティール、ネムハードが17得点4アシスト3スティール、シアカムが16得点13リバウンド、TJ・マッコネルが12得点9リバウンド6アシスト4スティール、アーロン・ニスミスが10得点3アシストを記録。
さらに第5戦で右ふくらはぎを負傷し、この試合の出場が微妙と報じられていたタイリース・ハリバートンが先発出場。序盤こそショットを連続して落としていたが、3本の3ポイントシュート成功を含む計14得点に5アシスト2スティールで勝利に貢献した。
チームを勢いに乗せる長距離砲を沈めたほか、ハリバートンは前半残り1分を切った場面でスティールからノールックパスをシアカムへ通し、豪快なダンクを演出して20点リードへ広げるビッグプレーも光った。
「僕らはなんとしてでもホームコートを守りたかった。相手が自分たちのホームでチャンピオンシップ獲得を祝福するのを見たくなかったんだ。追い詰められていた僕らはやり返したんだ。チーム全体で見せた努力のお陰さ」
ハリバートンが試合後にそう話したとおり、ペイサーズはチーム一丸となって第6戦に臨み、サンダーから21本のターンオーバーを誘発し、そこから19得点を奪ったほか、ファストブレイクから22得点をマーク。
NBAファイナルが最終第7戦までもつれるのは、2016年以来、通算20度目。前回はクリーブランド・キャバリアーズが敵地オラクル・アリーナでゴールデンステイト・ウォリアーズを下し、1勝3敗から奇跡の3連勝で球団史上初のNBAチャンピオンに輝いた。
23日にサンダーのホーム(ペイコム・センター)で行われる第7戦で、今シーズンの頂点に立つのはどちらのチームになるのか。移動も含めた中2日で両チームがどんな調整をして最終決戦へ臨むのかは必見だ。
【動画】ファイナル第6戦を制したペイサーズの好プレー集!