ロン…
ロングビーチ州立大学からトランスファーポータルに登録していたロロ・ルドルフが、新たな進路としてハッチソン・コミュニティ・カレッジ(以下ハッチソンCC)への転校を決断。本人が「Blue Dragon #committed」とSNSで明かし、同校男子バスケットボール部「ブルー・ドラゴンズ」への加入を発表した。
ルドルフは2006年生まれ、身長188センチのポイントガード。「FIBA U19ワールドカップ2023」では日本代表の一員として、男子代表史上初の世界大会ベスト8に貢献。一方、同年NCAAディビジョン1所属のロングビーチ州立大へ進学するも、鋭いドライブと3ポイントシュート、高い身体能力を持ち味を評価されず、1年目は出場機会に恵まれなかった。
ルドルフは今年3月、さらなる飛躍を目指しトランスファーポータルに登録。より実戦経験を積める環境を求め、次のステップとして選んだのがハッチソンCCだった。
ハッチソンCCはカンザス州に拠点を置く全米短期大学体育協会(NJCAA)所属の名門。NJCAA(National Junior College Athletic Association)は2年制大学を対象としたリーグで、将来NCAAディビジョン1やプロを目指す選手たちの登竜門として知られる。日本代表でレバンガ北海道入りが決まった富永啓生も、ネブラスカ大学に編入する前にはNJCAAのレンジャー・カレッジでプレーしていた。
ハッチソンCCは、全国大会常連の強豪校であり、育成力にも定評がある。短期間での成長と実績構築が求められるこの舞台で、ルドルフも新たな挑戦に身を投じることとなる。さらにルドルフは現在、6月に東京で開催中の男子日本代表ディベロップメントキャンプにも参加中。このキャンプは、将来の代表候補を対象にした強化プログラムであり、国内外で実績を積む若手が集結する重要な場だ。ルドルフもその一員として、“日の丸”を背負う意思と覚悟をもって汗を流している。
今後、NJCAAでの活躍を経て、再びNCAAディビジョン1の舞台やプロキャリアを見据えるルドルフ。その歩みは、未来の日本代表入りへの布石ともなる。高校時代から注目されてきたバイリンガルガードが、新天地でどのように進化していくのか。今後の動向に注目が集まる。
【動画】U19代表合宿で岡田大河とシュート練習するロロ・ルドルフ